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Channel: ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>
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平成24酒造年度全国新酒鑑評会ー金賞蔵一覧ー

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平成24酒造年度全国新酒鑑評会の速報がはいってきた。
全国新酒鑑評会とは、
1911年に始まり、現在に続く日本酒の新酒の全国規模の品評会のこと。
審査しているのは酒類総合研究所(http://www.nrib.go.jp/kan/kaninfo.htm)である。



蔵の造り手にとって、この賞はひとつの課題である。
この鑑評会に出品するため、蔵々の造りの技術を全力投入している。

すべての蔵に金賞を!と望むが、いかんせん、こればっかりは鑑評会。
受賞できた蔵もあれば、惜しくも漏れてしまった蔵もでてくる。

とはいえ、漏れても美味しい子は美味しい子。
呑み助にとって関係なし♪
もちろん金賞をとった子もうれしい。ご縁があればお会いしたい子ばかりだ。

鑑評会という会があるからこそ、
この課題を目指してどんどん各蔵の子が品質よく、美味しく育てば
日本酒はますます世界に誇れる国酒となり、
世界が求める旨き酒として伸びていくだろう。
酒呑みとして、これも嬉しいことである。

金賞リストをみていて、
まだまだ出会えてない子の名もたくさんある。
日本酒は奥が深く、広い世界だ。
もっと酒ナフキンしなくては♪

☆平成24酒造年度全国新酒鑑評会、金賞蔵&銘柄☆
(夕刊フジのしみかたさんのFBより借用)https://www.facebook.com/yuji.shimikata?fref=ts

【北海道】
国稀酒造 国稀
合同酒精旭川工場大雪乃蔵 大雪乃蔵鳳雪☆
福司酒造 福司
男山 男山
北の誉小樽工場 北の誉
【青森】
八戸酒類八鶴工場 八鶴
鳩正宗 鳩正宗吟麗
カネタ玉田酒造店 津軽じょんから
三浦酒造 豊盃
斎藤酒造店 松緑
西田酒造店 金冠喜久泉
尾崎酒造 安東水軍
八戸酒類五戸工場 如空
桃川 桃川
【秋田】
秋田酒類製造本社蔵 髙清水
秋田酒類製造御所野蔵 髙清水
両関酒造第一工場 両関
ナショナル物産秋田木村酒造工場 福小町
秋田県醗酵工業 一滴千両
阿桜酒造 阿櫻
鈴木酒造店 秀よし
齋彌酒造店 雪の茅舎
喜久水酒造 喜久水
北鹿 北鹿
飛良泉本舗 飛良泉
小玉醸造 太平山
福禄寿酒造 福禄寿
山本 白瀑
日の丸醸造 まんさくの花
【山形】
出羽桜酒造山形工場 出羽桜☆
小嶋総本店 東光
後藤康太郎 羽陽錦爛
米鶴酒造 米鶴
東の麓酒造 東の麓
出羽桜酒造 出羽桜
高木酒造 十四代
亀の井酒造 くどき上手
菊勇 栄冠菊勇☆
東北銘醸 初孫
和田酒造 あら玉月山丸
鯉川酒造 鯉川
麓井酒造 麓井
高橋酒造店 東北泉
【岩手】
あさ開 あさ開
菊の司酒造 菊の司
両磐酒造 関山
浜千鳥 浜千鳥
菱屋酒造店 千両男山
高橋久 堀の井
南部美人 南部美人
わしの尾 鷲の尾
【宮城】
佐浦矢本蔵 浦霞
大和蔵酒造 雪の松島
山和酒造店 わしが国・瞑想水
中勇酒造店 天上夢幻☆
平孝酒造 新関
一ノ蔵金龍蔵 一ノ蔵
金の井酒造 寿禮春
男山本店 蒼天伝大吟醸
大沼酒造店 乾坤一
川敬商店 黄金澤
石越醸造 澤乃泉
千田酒造 栗駒山
【福島】
金水晶酒造店 金水晶
松崎酒造店 廣戸川
渡辺酒造本店 雪小町
仁井田本家 穏
たに川酒造 さかみずき
佐藤酒造 三春駒
豊国酒造 東豊国
東日本酒造協業組合 奥の松
山口 会州一
辰泉酒造 京の華
鶴乃江酒造 会津中将
花春酒造 花春
名倉山酒造 名倉山
宮泉銘醸 会津宮泉
小原酒造 蔵粋
大和川酒造店 弥右衛門
吉の川酒造店 会津吉の川
ほまれ酒造 会津ほまれ
國権酒造 國権
稲川酒造店 七重郎
榮川酒造磐梯工場 榮四郎
白井酒造店 萬代芳
豊国酒造 學十郎
曙酒造 一生青春
廣木酒造本店 飛露喜
四家酒造店 又兵衛
【茨城】
森島酒造 大観
根本酒造 久慈の山
【栃木】
虎屋本店 菊
惣譽酒造 惣譽
小林酒造 鳳凰美田
渡邉酒造 旭興
天鷹酒造 天鷹
第一酒造 開華
井上清吉商店 澤姫
【群馬】
浅間酒造第二工場 秘幻
町田酒造店 清リョウ
【埼玉】
小山本家酒造 金紋世界鷹
大瀧酒造 九重桜
鈴木酒造 万両
清龍酒造 清龍
横田酒造 日本橋
文楽 文楽
滝澤酒造 菊泉
【新潟】
美の川酒造 美の川越の雄町
お福酒造 お福正宗
河忠酒造 想天坊
池田屋酒造 謙信
千代の光酒造 千代の光
原酒造和醸蔵 越の誉
新潟銘醸 長者盛
久須美酒造 清泉
白瀧酒造 上善如水
青木酒造 鶴齢
津南醸造 霧の塔
越後酒造場 越乃八豊
尾畑酒造 真野鶴
菊水酒造本蔵 菊水
越後桜酒造 越後桜
【長野】
志賀泉酒造 志賀泉
戸塚酒造店 寒竹
信州銘醸 秀峰喜久盛
大信州酒造 大信州
宮坂醸造 真澄
高天酒造 高天
薄井商店 白馬錦
宮坂醸造真澄富士見蔵 真澄
丸永酒造場 髙波
EH酒造 鬼かん
【千葉】
馬場本店酒造 海舟散人
東薫酒造 東薫
鍋店酒造神崎酒造蔵 不動
小泉酒造 東魁盛
【東京】
野崎酒造 喜正
小澤酒造 澤乃井
【富山】
富美菊酒造 羽根屋
皇国晴酒造 幻の瀧
【石川】
加越 加賀ノ月
宗玄酒造明和蔵 宗玄
【福井】
常山酒造 常山
一本義久保本店 一本義
三宅彦右衛門酒造 早瀬浦
【岐阜】
平野醸造 母情
三輪酒造 道三・吟雪花
天領酒造 天領
【愛知】
福井酒造 四海王
浦野 菊石
丸一酒造 ほしいずみ
盛田小鈴谷工場 金紋ねのひ
内藤醸造 木曽三川大吟醸☆
【三重】
宮﨑本店 宮の雪
若戎酒造 若戎
橋本勝誠俳聖 芭蕉
【滋賀】
喜多酒造 喜楽長
美冨久酒造 美冨久大吟極醸
【京都】
月桂冠内蔵 月桂冠
東山酒造 坤滴
齊藤酒造店本蔵 英勲
月桂冠 昭和蔵月桂冠
宝酒造伏見工場 松竹梅
月桂冠大手一号蔵 月桂冠
月桂冠大手二号蔵 月桂冠
【大阪】
山野酒造 片野桜
西條 天野酒
【兵庫】
沢の鶴乾蔵 沢の鶴
沢の鶴瑞宝蔵 沢の鶴
櫻正宗櫻喜蔵 櫻正宗
宝酒造白壁蔵 松竹梅
白鶴酒造旭蔵 白鶴
白鶴酒造本店三号工場 白鶴
白鶴酒造本店二号蔵 白鶴
白鷹本蔵 白鷹
日本盛本蔵 日本盛
大関恒和蔵 大関
大関寿蔵 大関
黄桜丹波工場 黄桜
西山酒造場 小鼓
田中康博 白鷺の城
本田商店尚龍蔵 龍力 米のささやき
山陽盃酒造 播州一献
兵庫奥藤商事 忠臣蔵
【奈良】
梅乃宿酒造 梅乃宿
北村酒造 猩々
【和歌山】
世界一統 大吟醸極撰〈南方〉
【鳥取】
千代むすび酒造 千代むすび
【島根】
右田本店 宗味
日本海酒造 環日本海
【岡山】
宮下酒造 極聖
森田酒造 萬年雪
菊池酒造 燦然
嘉美心酒造 嘉美心
芳烈酒造 櫻芳烈
【広島】
久保田酒造 金松 菱正宗
相原酒造 雨後の月
賀茂鶴酒造2号蔵 特製金紋 賀茂鶴
賀茂鶴酒造8号蔵 特製金紋 賀茂鶴
亀齢酒造第5号蔵 亀齢
西條鶴醸造酒宝蔵 特製富士 西條鶴
白牡丹酒造天保 庫芳華金紋 白牡丹
賀茂鶴酒造御薗醸造蔵 特製金紋 賀茂鶴
白牡丹酒造 万年庫芳華金紋 白牡丹
金光酒造 桜吹雪
【山口】
酒井酒造 五橋
【香川】
西野金陵琴平蔵 金陵
【愛媛】
石鎚酒造 石鎚
八木酒造部 山丹正宗
梅錦山川 梅錦
【高知】
酔鯨酒造 酔鯨
亀泉酒造 亀泉
仙頭酒造場 土佐しらぎく
濵川商店 濵乃鶴 美丈夫
土佐鶴酒造北大野工場千寿蔵 土佐鶴
土佐鶴酒造北大野工場天平蔵 土佐鶴
アリサワ 文佳人
西岡酒造店 純平
【福岡】
池亀酒造 池亀
井上 三井の寿
喜多屋 喜多屋
篠崎 国菊☆
いそのさわ 磯乃澤
【佐賀】
大和酒造 肥前杜氏
天山酒造 天山
天吹酒造 天吹
窓乃梅酒造 窓乃梅
【大分】
藤居酒造 龍梅
クンチョウ酒造 薫長
佐藤酒造 久住千羽鶴
三和酒類 和香牡丹
八鹿酒造笑門蔵 八鹿 
【宮崎】
雲海酒造綾工場 綾錦


 
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古典酒場 FINAL 

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またひとつ、寂しいなという酒話。
愛読雑誌のひとつだった『古典酒場』が今回の号をもっていったんFINALを迎えた。



思えば、この雑誌を目にしたのは2007年のvol.3号だった記憶がある。
闇市・横町特集で、アンダーグランドかつディープな横町と名のつく酒屋通りを
これでもか!って特集されていた号だった。
まるでラビリンスのような複雑な路地に連なる赤提灯や暖簾がうつった写真をみては
ここに入ったら、一生、出てこれないのじゃないだろうかと思ったくらいである。
※今では当たり前のようにそんな路地をみつけては、ニンマリしてウロウロしている。

本屋で見かけては、時間があれば、立ち読みし(買えよ!)
時間がなければ、中身も確かめずにレジに並んだ。(確かめろよ!)

とにかくいつも酒のニオイ、ザワザワザワと人がざわめく声が聞こえていた雑誌だった。

物書きとして、いつかこの雑誌のお手伝いしたいなと思うこともあった。
だけど、好きな雑誌だから、それはやめとこうと思うこともあった。(どっちやねん!)

それでも発売日なると、本屋もしくはコンビニで出かけ、手にとっていた。

『古典酒場』は創刊されて6年たったそうである。
まだ6年?という感じでもある。ずいぶん昔から読んでいたような錯覚さえあるくらいだ。
だから、FINALと聞いたとき、思わず、え!?と耳を疑った。
なんで?どーして?と密かにブーイングさえおこしていた。
でも、古典酒場の編集長のブログには、今回のFAINALのわけをきちんと綴られていた。

「たくさんの方々に古き酔き酒場の魅力に触れていただけたら。
その一念で僭越ながら酒場の水先案内人にとして編集製作をしてまいりました。
そして今。いろんな酒場で
若い人からご年配の方まで男性も女性も
女性のひとり呑みにも
遭遇することが本当に増えました。

ブームの今だからこそ、
水先案内人としての役目は、ひと段落の頃合いです。

現状での「古典酒場」は、この12号目で最終号とすることにいたしました。
このまま単なるブームではなく
酒場の魅力がひとりひとりの心に根付いていってくれるはずそう信じております」
 ※古典酒場編集長酔いどれブログより抜粋(http://ameblo.jp/kotensakaba/ )

水先案内人んとしての役目のひと段落。
この一文をみたとき、そうだ……と納得できた。
『古典酒場』1冊は
日本の路地に埋もれて?いや、見つけられなかった場所に
人の目が向き、なんだかおもしろそうやない?という心に火をつけてくれたのだ。
gon麹もそのひとりである。
そして、今日の古典酒場には若いお姉さんが何人も楽しそうに食べて呑んでいる姿があり、
それが当たり前のようになっている。

きっと『古典酒場』が創刊される前はそんな光景は皆無だっただろう。
あっても、なんでここにネーチャンがいる?という白い目で見られていたかもしれない。
そんな世の中の色眼鏡を外してくれたのも『古典酒場』なのである。

雑誌を開いてまず、編集長の呑んだくれ記を読むと、
間違いなく、10人が10人、吹き出すだろう。
なので、ご飯を食べていないときに読むことをおすすめする。
酒と共に生きるとは何ぞや!というのを世の中に知らしめてくれる編集長記だ。

そして、もう1頁、めくると
その編集長を 陰になり日向になり守ってくれた旦那様こと、古典酒場発行人さんの手記は
ひぇえええと正座をしながら読んでしまうくらいの内容である。
そこには自分の保護者からよくいわれることがそのまんま、いや、それ以上だけど!(ここ強調!)
記載されていた。
※いつもお世話になっている保護者の気持ちが少しわかった(汗)。

とにかくFINALのこの号は酒呑みならず、本好きならば、手元に1冊はもっておくべきものだろう。

特集には「古典酒場、ボクの原点」で、
酒呑みの大先輩、大御所が酒場に魅了された原点となった酒場で
ご自身の酒場半生記を語っているというなんとも、うれしたのし、ありがたやの企画である。
太田和彦さん×銀座「樽平」
吉田類さん×神田「みますや」
大川渉さん×四つ木「ゑびす」
外波山文明さん×新宿ゴールデン街「クラクラ」
マイク・モラスキーさん×お花茶屋「東邦酒場」
藤木TDCさん×十条「喜多八」
浜田信郎さん×野毛「武蔵屋」

ほら、もうこれだけでも手にいれないとなんか損した気分になるじゃないか!!!

177頁とかなりの分厚さ、そして2000円と雑誌にしてはかなりのお値段。
なれど、それでも、こんな値段でいいの?と思わせるくらいの内容てんこもりなのである。

20日(月)の発売日は都内で『古典酒場』の発売会が開催されていた。
あいにくの霧雨だったが、ファンは集う。それが『古典酒場』ファンである。
もちろん、gon麹もかけつけた。
17時開始だったが、フライングして15分、はやくついてしまい、本屋の中で待機。
そして無事ゲットできた。
もちろん、参加ご褒美として、記念グッズもいくつかもらえた♡

手にするとズシリと重い『古典酒場』。あの家庭画○か!と思わせるほどの重量感。
雨のなか、この重さは苦役!
なれど、この重さを噛み締めつつ、汗をふきふき、雑誌を開いて、まずは一杯!
これが絶対、旨いはずだ。
きっと編集長はじめ、編集部もそのようにもくろんでいたに違いない♪

「これからはもっともっと酒場の、人の、お酒の深淵に触れられるようなことができたら、
そんなことも考えておりますので、
いつかきっと、「古典酒場」season2でお目にかかれますことを楽しみにしながら……」
※古典酒場編集長酔いどれブログより抜粋(http://ameblo.jp/kotensakaba/ )

なにはともあれ、『古典酒場』FINALは寂しいなれど、
編集長のブログの言葉どおり、いつか復活、season2としてまた出会えるのを期待して。
酒呑みは今日も変わらず酒場の小径をそぞろそぞろと歩むのだろう。




 
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憧れの場所はお気に入りの場所へ

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四谷界隈はとにかく美味しい名店が多い。
呑み助なら何軒も行きつけをもち、その日その時にとって回遊しているだろう。
自分が四谷方面にお邪魔するようになったのは何年前からだろうか。
5年?いやもっと前か。
なにがきっかけだったかは忘れたが、
いまでは気付は電車を乗り継いでは彷徨う場所である。




四谷三丁目駅から徒歩3分。杉大門通りにあるビルの2階。
今夜は『うのすけ』へ。
つい最近まで2階に続く階段を見上げてはいつか行ってみたいなあと思いつづけていた。
そんな願いが酒の神様が気づいてくれたのか、ついにその願いが適うこととなる。



店内にあがるとまず目に飛び込んでくるのは一枚板の大きなカウンター。
窓側の場所に座り、まずはビール。
そしてお通しにでてくるのは茶碗蒸しに卯の花。そして季節感ある一品。



茶碗蒸し大好きなものとしては、お通しだけでニンマリ顔。



匙ですくっていくと、茶碗蒸しはなんと2層仕上げ。
一番下にパルメザンチーズが隠れていた。
あっさりとした茶碗蒸しの出汁にチーズのコクがアクセントとなり
味わいがさらに深くなる。
出汁と調味料をいぶって煮詰める卯の花はほんのり甘め。大豆の味をしっかり感じられる一品だ。

まずいただいたのは東京の地酒。
豊島屋酒造さんの『特選原酒』だ。



蒸し暑さもあったので、さっぱりしつつも飲みごたえのある感じが飲みたいとお願いすると、
この子が目の前に現れた。



心地よい甘さのある子である。原酒ということもあり、余韻がいつまでも消えないが、重くない。度数は18度ありながら、口当たりもよく喉奥にスゥっと流れていく。ちょっと高級でライトなチョコレートを齧っている気分だ。

お酒がはじまると、我が胃袋も待ってましたーといわんばかりに騒ぎだす。
「ほーら、はやくなにか食わせろー」「お腹すいたぞー」。
お腹のなかで大合唱。

ということで、どーしても気になっていたマッシュルーム刺身をオーダー。
入荷日限定♪という文字に弱い日本人、いやgon麹である。

目の前にでてきたのはまるでボタンの花のように盛りつけられたマッシュルーム。



艶やかさに目を奪われつつも、しっかりとしたマッシュルームのいい香りに鼻はピクピク……。味付けは黒こしょうと塩のみというシンプルで、
マッシュルームそのものの味を堪能できる。
まるでフグのテッサのようなこの料理。
箸で右からズバババババとむんずとつかみたい!そんな衝動を抑えるのが大変だ。
そんなことを察知したうのすけさん。
「大胆にとってもいいんだよ」と笑っていた。

窓から心地よい風が吹き込んでくる。その風を感じつつ、
燗をまずは1本。藤井酒造さんの純米酒『宝寿 酒の道 芳醇純米』をつけてもらった。



このお酒。八反錦を100%使用し、小仕込で丁寧に醸した子である。
とにかく上品かつしっとりする質感。八反錦の米の味がしっかりしている。
広島の蔵ということもあるのだろう。
西日本の酒だと感じる独特の風味が舌の上で広がった。
それがまたいい感じで頭のなかの呑み助の扉をノックしてくれるもんだから、 口角があがったまんま、たまらない。 小粋な大人の雰囲気でメロメロである。

燗がつくともう止まらないのがgon麹。
うのすけさんにお任せしつつ、つまむ料理は浮気盛り。
なんともけったいなネーミングだが
自家製豆腐の味噌漬けに塩こんぶ、桜えびと生しらすという小鉢3つという



確かに酒呑みにとってどれも大好き、捨てられないというものばかり。
「本妻がいて、愛人が2名という構図ね」と、うのすけさん。
奇をてらったネーミングだが、意味も納得! あまりのセンスのよさに脱帽である。

最後の〆にと選んだのは味醂の飲み比べ。
味醂ってごくごくと飲めるもの?とうのすけさんに質問をしたら
「味醂は清酒が普及されるまで、江戸時代後期くらいまで甘口の酒として重宝されていた高級酒」と教えてくれた。



今でもお正月のお屠蘇に味醂を使う地域もあるという。
そもそも味醂の起源は様々な諸説があり、中国の密淋という甘き酒が戦国時代に伝来したという話もある。伝来説のほかに日本に古くから存在していた練酒、白酒という甘い酒に焼酎を加えて飲まれていたという話もある。


こうなると自宅にある味醂は飲めるのだろうかという考えもわいてくる。
それを察知して質問前にうのすけさん。
「家の味醂も飲めるよ。ただし本味醂だよ。本味醂は蒸した餅米、米麹、そして焼酎やアルコールを原料にし、60日間くらいかけて糖化させ、熟成させたもの。この期間の間に米麹の中の酵素が餅米のデンプンやタンパク質を分解させ、糖質、アミノ酸などを生成したもの。味醂と類似している調味料、みりん風調味料や発酵調味料は全く異なる製品で飲めるものではない」と教えてくれた。



色々な味醂の中から選んでもらった5本。
同じ味醂といえど、色合いも香りも酸味も異なり、味わいも様々である。
甘さを強く感じるものもあれば、甘酸っぱく酸味が強いものもある。
5本のなかで飲み比べているうちに、あ、これも好き。あ、これもいいという感じとなり、結局一番、飲み比べのグラスで減りが早かったのは小笠原味醂だった。



三河みりんの愛知県碧南市にある小笠原味醂醸造さんの子で、本味醂「峯宝」の兄弟でもある。加熱処理を行わない生詰。そのため酵素が生きており、天然アミノ産はたっぷりである。
そのためまろやかで甘さに上品さがあり、
まるで砂糖菓子を食べているような繊細さがあった。
味醂だけでなんだか酔いそうな予感……。





とにかく居心地がいい。
カウンターだけの落ち着いた空間。
日本でつくられたあらゆる酒と東京近郊の野菜をつかった料理。
そしてうのすけさんの軽快なトーク。
訪れた者は誰しも笑顔で心から楽しんでいる。

「いつでもおいで。待ってるよ」と送り出してもらうと、
そのままUターンしてもう一杯のんでく!といいそうにもなることも。
「今日は飲むよー」とじっくりと楽しむもよし、サクっと1、2杯飲んで「いってきます」というもよし。
とにもかくにも四谷三丁目、荒木町を彷徨うなら、
必ず立ち寄っておきたいと願う、そんな場所である。
今度は絶対〆のご飯を食べるぞー!(次なる野望)

さて、今日も太陽が西に傾きだした。
そぞろ歩きにはぴったりだ。
ひとっ風呂あびて、草履をひっかけ
ぞろりぞろりと四谷界隈彷徨うとするか。
お気に入りの席を目指して。

 
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DATA)
店名:日乃丸酒場 うのすけ
住所:新宿区舟町3-6 2F
電話:非公開
営 :17:00〜24:00



山形の郷土食をつっつきながら、白露で乾杯♪旨し宴

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白露垂珠を久しぶりにとことん飲めた先週土曜日は
四谷三丁目、オール・ザット・ジャズさん開催の『白露垂珠をとことん楽しむ会』に参加した。



今回は10種類の飲み比べ。
女将のこづえさんが蔵のあちこちから掘り出してきたものばかりだ。



乾杯酒はこづえさんお気に入りの永遠のアイドル
純米吟醸「白露垂珠」2011BY 美山錦55。

軽い飲み口でスルスルと飲みやすい。
参加者全員「かんぱーい」のあとに続くは「うまーい」である。

白露垂珠は山形の竹の露の子。
今の会で出されるお料理は山形に縁のあるものが多い。



先付けにだされていたのが山ワラビと青い茎。
茎の部分を齧ればシャキシャキっと口のなかで音をたてる。
クセもなく食べやすい。
この物体はなんだ?とジャズさんに聞いてみる。
どうやら「ミズ」という山菜らしい。
赤いのと青いのがあり、これは青いミズ。
綺麗な沢や川に生える山菜で多年草だとか。
茎は水分が多くて柔らかい。塩加減もちょうどよく、いくらでも食べられそうだ。

ジャズさんの料理に合わせてこづえさんがお酒をそのつど選んでくれる。



出羽の里77の生詰と生酒の飲み比べも面白かった。
「生詰」と「生酒」の違いについてもわかりやすく教えてもらえる。

生詰は酒を搾った直後に火入れ、加熱殺菌を行い、出荷時には火入れを行わない酒のこと。日本酒は搾った後と出荷時の2度火入れを行うが、生詰酒は搾った直後の1度のみ。
生詰酒としてわかりやすくいえば「ひやおろし」が当たる。そして「生酒」は醪を搾った後に一切火入れをしない酒のこと。加水調整をしたり、アルコール添加しても、火入れしなければ「生酒」となる。
何度聞いても覚えないgon麹。
BYがそれぞれ違うので、同時期の酒ではないが、
飲み比べると全く違う感覚であることがわかる。
生詰は度数も若干高いため、味が元気で余韻もあるものの、スカッとキレるように飲みやすい。生酒は度数は生詰よりは少し低いものの(出荷年数が3年ほど古い)、しなやかな伸びがある。一見、こちらのほうが口当たりもいいが、飲み続けるのだったら、生詰のほうだな。
使われている酒米は「出羽の里」。山形県の地の米。

一見、相撲取りの名前のようだがこの酒米。他の酒米よりも心白が大きいのが特徴。心白とは米の中心部にある白く不透明な部分のことで酒米の特徴の一つだ。この心白部はデンプンが少なく、そして柔らかい。そのため麹菌の菌糸が中に伸びやすく、強い酵素力のある麹が生まれ、酒母や醪での糖化も良いのだ。この心白が大きければ大きいほど酒造りに適した酒米であるともいえる。その心白発現率が出羽の里は94.3%もあり、玄米100粒のうち94粒以上に心白ができるとのこと。造り手にとってありがたき体質の持ち主なのである。



同じ出羽の里でつくられた「無濾過純米ミラクル77」は間違いなくコンスタントに飲める子だ。
「ミラクルってどういう意味ですか?」という質問にこづえさんの返答は
「精米歩合77%という割合でキレがありながら明快でクリアな味わいに、思わずミラクルよ♪といっちゃったのよね(かなり割愛してます)」。
蔵の石高も777石。相沢社長もこづえさんも!? “7”という数字が好き?ということでミラクル77とついた。うん、なんともミラクルである。


さて、会が開かれた土曜日は富士山が世界遺産に登録された日。



これはめでたい!と京都・今宵堂さんの富士山杯も大活躍。平杯で飲むとまた酒の口当たりも変わる。




そんな違いをさしつさされつ楽しんで、ジャズさんの料理をつっつき続けた。



「これはもう蔵にもどこにもないぞー」とこづえさんが今回、見つけ出してきてくれたのは限定純米原酒「はくろすいしゅ」2007 亀ノ尾55 生酒。19BYの氷温本生。
亀ノ尾という酒米はなんとも厄介、もとい、複雑かつ古風な子らしく、ー2度の冷凍庫で貯蔵していても熟成しづらいらしい。若干温度をあげなければ、亀ノ尾は旨みの蕾は膨らまず、花咲かせにくい。
限定純米原酒「はくろすいしゅ」2007 亀ノ尾55 生酒はそれでもじんわり低温でゆっくりゆっくり熟させたもの。華やかさというよりはザクロの実が色づき、開いてくるような感じの旨みの広がり。舌に纏うような香りは素朴で稲穂が風になびくような感じ……。
どこか懐かしい、郷愁にかられてしまった。

山形といえば、だしである。




山形県の村山地方の郷土料理だ。細かく刻んだ夏野菜と香味野菜を醤油であえ豆腐やご飯にかけて食べるもの。今回は豆腐にたっぷりかけてもらった。この出汁の塩気が酒をすすめる憎いやつ。そして蒸し暑くて火照っていた体を夏野菜が冷やしてくれる。夏の酒時間にはかかせない一品だ。
もちろん、食べ過ぎると血圧が心配になりそうだが、ここは少々目をつぶって……。

今回の10種類の飲み比べ。
限定 純米吟醸原酒 「はくろすいしゅ」2007 BY 亀ノ尾55 生酒
限定 純米吟醸原酒 「はくろすいしゅ」2012 BY 亀ノ尾55 生酒
限定 純米吟醸原酒 「はくろすいしゅ」2008 BY 亀ノ尾55 生詰

限定 無濾過純米原酒「白露垂珠」2009BY 出羽の里77 生詰
限定 無濾過純米原酒「白露垂珠」2012BY 出羽の里77 生酒
無濾過純米ミラクル77 「白露垂珠」2010BY 出羽の里77 生詰

限定 純米吟醸原酒「はくろすいしゅ」2012BY 出羽燦々・美山錦60 生酒
特選 純米酒「白露垂珠」2012BY 出羽燦々・美山錦60 生詰

純米吟醸「白露垂珠」2011BY 美山錦55
無濾過清酒「竹の露」美山錦60・はえぬき65



大好きな地元酒「竹の露」もあってご満悦。ひととおり飲んだら、燗がいい♪ と呑み助の我侭出放題である。

〆にはひっぱりうどん。これも山形県内陸部の郷土料理とのこと。



ゆであがったうどんを釜や鍋からすくいあげ、納豆やサバ缶のタレにつけて(かける)たべるうどんである。うどん県人のgon麹。うどんと聞けば見過ごせない。どんなもんだ?と待っていると、
納豆、おおぶりの煮付けられたサバに生卵と薬味がどっさりはいったタレに乾麺のうどんというつけスタイルで現れた。お初なるうどん。タレの碗に麺をぶちこんでかきまぜ、具と麺を絡ませる。ある意味、ぶっかけうどんの具沢山!という見た目だが、さすがに讃岐でこのようなうどんに出会ったことはない。とにかく濃厚な味で塩気というかサバ缶の青さとタレの味がいい具合に麺にからむ。
生卵入りのぶっかけうどんをカルボナーラと称するのならば、こちらはミートスパゲティというべきか。ずるずるとすするのではなく、むしゃむしゃ食べるものだ。
この「ひっぱる」という意味には釜や鍋からうどんをひっぱるからとか、納豆が糸をひくからなど諸説いろいろあるらしい。納豆好きにはたまらん料理であることは間違いない。



そんな〆といただくのは乾杯酒でもあった純米吟醸「白露垂珠」2011BY 美山錦55がちょうどいい。しつこいタレの味を美山錦の子がさらりと中和させてくれ、流してくれる。地元酒の「竹の露」の燗でほこほことタレの味を反芻させて味わうのもいいだろう。



楽しく美味しい宴はいつもあっという間。3時間は光陰矢の如し、お開き時間だ。
山形県鶴岡、羽黒山の麓で旨き酒『白露垂珠』と女将、こづえさんとの会話、オール・ザット・ジャズさんの美味しい料理のコラボの一幕は、誰もがお腹いっぱい大満足できるものであった。



追伸:二日酔いをしないのが♪白露垂珠の底力、魅力でもある♪もちろん、白露垂珠 波動水のおかげでもある♪

 
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DATA)
店名:オール・ザット・ジャズ(all that jazz)
住所:東京都新宿区荒木町9-22 菅沼ビル 2F
電話:03-5379-3663
営業:18:00~24:00(L.O.23:30)

白露垂珠 竹の露酒造


居酒屋めぐりは陣取り合戦!そのものである(笑)。

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一年で一番長い夏至がすぎると
なんだか損した気分になるのは子供時代。得した気分になるのは大人、呑み助だろう。

夏至をすぎたある日。
時刻は18時をまわった。外はまだ明るい。でも気分は夏至超えたから夜である。
そんな自己中思考で向かったのは赤羽の佐竹。

暖簾をくぐり、引き戸をあけると、あらまあまあ。
先に強者どもがいっぱいである。
かろうじて、奥の座敷へ駆け込んで、座席を確保。
数分後、また引き戸が開く。
「すみません、今いっぱいで」と大将の声が料理場から聞こえる。
残念そうに顔をひっこめる客。数分違いのタッチの差で明暗が分かれる。
居酒屋に出かけるのはまさに戦い、陣取り合戦である。



今日の先付けは北海道の山独活のピリ辛煮。
野趣あふれる香りがたまらない。しっかりとした歯ごたえ。
噛み締めるほど深い味わいを楽しめる。

夏のものといえばトウモロコシ。
「小エビと玉蜀黍(とうもろこし)のかき揚げ」をいただこう。



丁寧に裏ごしされた小エビにくるまれたトウモロコシの粒。
上品な甘さが蒸し暑さでへばりつつあった気力に喝をいれてくれる。




そして、佐竹の夏の一品といえば「賀茂茄子のそぼろ焼き」。
これがメニューにあるときは見逃せない。




まあるいフォルムはいつみてもキュート。
甘く味付けされた肉そぼろをまとった賀茂茄子の身。
四角にカットされた中身を匙ですくってぱくり。
焼いていてもみずみずしい賀茂茄子の水分がしっかりと中身に含まれ、
柔らかく食べられる。
素揚げされた皮もしっかり味が染み込んでおり、もちろん食するのもOKだ。

赤羽というと古典酒場や大衆居酒屋の印象が強い。
しかし、ここ佐竹はちょっと違う。そう、大人の居酒屋というべきか。
割烹店という雰囲気だが、料金も高くなく味はもちろん、盛りつけなど
文句なし。
赤羽で落ち着いて美味しいものが食べたいというときは必ずお邪魔する場所である。
そう思う呑み助も多いようで……またひとり、暖簾から中を覗いている。
それを知ってか知らずか、店内の呑み助達はいまだ席を立とうとしない。
もちろん自分も、席を譲らず(笑)。早い者勝ちの下克上! 陣取り合戦!!!なのだから。
この戦いに勝利した余韻をもう少しだけ味わいさせてくれ〜。
(心で謝る、呑み助本音)。

 
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撮影協力:佐竹





「酒は百薬の長」ー呑み助にとっての水戸黄門の印籠ー

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「普段はどんなものを飲まれているんですか?」
「日本酒と焼酎ならどちらが好きですか?」

最近、よくそんな質問がされるようになった。
毎日飲んでいるイメージが強いのだろう。
休肝日をもっているとか、1週間飲まなくても平気とか、
一ヶ月でも大丈夫といっても、ほとんどの人が「またまた〜ご冗談を」と交わされる。

さすがにここ半年? は飲み過ぎだと思う。
体型&思考能力から判断しても間違いないだろう。
でも毎日飲んだくれてるはずだという怪情報は大間違い(爆)。ま、どうでもいいことだ。

さて、日本酒か焼酎かと聞かれたとき、いつも返答に困る。
どちらかを決めなければいけない?
浮気がばれた二股男が女性から「どちらかに決めてくれ」とまるでせがまれているように感じることもある(爆)。

あぁ、本当に困る。
なぜならどちらも好きなんだもの。
あぁ、こう綴ると本当に二股人間のいいわけだ(爆笑)。

実際、日本酒が飲みたいと思ったら日本酒を。
焼酎がいいなと思ったら焼酎をという考えでしかない。
だからカラコロなる脳みそでもう少し考えてみる。
すると、飲み疲れた日や胃腸の体調が優れないときなどは必ず焼酎湯割りを飲んでいることがわかる。



湯割りを飲むことで、胃腸の不具合が少しずつゆるみ、体調が整ってくるからだ。
(自分の見解にて、医学的に立証されているわけではありません)

大体飲む種類は芋。お湯の温かさによって芋の香りが際立ち、その香りが鼻腔をとおって頭のなかで充満してくれる。
そう、まさにアロマテラピー。癒し効果抜群である。
下手に香水よりも、芋焼酎のほうがより自然だ。
(自己中ですので、おかまいなく)
そして口に含むとさらに効果は倍増する。
お湯で割ることで、より飲みやすくなった芋焼酎の味わいが、滑らかに喉奥に流れ込む。
そして凝り固まった胃袋に浸透してくれるのだ。
のんびり、ゆっくりとじんわりと。
するといつのまにかカチコチで重い鉄アレイを飲み込んだような胃袋は
まるでなめされた革のように柔らかくしっとりとした感覚に変化しているように感じ、
体調もよくなる。
(自分の見解にて、医学的に立証されているわけではありません)。

まあ、体調悪かったら酒は飲まないほうがいい。
でも、そういうときでも「酒は百薬の長」と、
水戸黄門の印籠のように必ず出してしまうのも呑み助なのである。

 
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バッカンテ2 発売日

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「何をして生活しているの?」とよく聞かれます。
えっと私、ただの庶民でございます。
無類の酒好き、美味しいもん好き、旅好きという、まあ、どこにでもいる我侭な麹。
「いつも飲んでいるよね。大丈夫?」と
優しい知人友人はもとより、見知らぬ人からも時々ご心配メールをいただきます。
まことにありがたいことです。(といいつつも何度も記憶なしの帰宅があるのですが)

さて、何をして生活をしているの?と尋ねられると
「ライターです」とお答えするしかございません。
いわゆるフリーランスのライターでございます。
雑誌やネットの記事を書いたり、インタビューをし、その方の記事を作成したりなど
体型とは反比例するくらい細々と生活しております。
豪遊しているイメージがある方、それは「ま・ぼ・ろ・し」でございますので、ご安心を。
じゃあ、どんなものを書いているの?と聞かれるので、
今日発売の雑誌をご紹介いたします。



双葉社より昨年12月に発売された『bacchante』。
本日2号目が各書店&Amazonにて発売されました。
不肖、私、gon麹、今回も参加させていただけまして、なぜかところどころ顔が(汗)。
まんまる顔が登場しております。
全部見つけた方には! ご褒美として……

何もありません。(みみっちい庶民なのですみませぬ)
今回は「美味しく呑める『日本酒のお店』」をテーマに120軒以上を紹介中。
gon麹にも登場したお店もあります。
ようやく発売されました。
このブログでも紹介できるお店もありますので、ご期待ください。
※記事では書ききれなかった内容をのんびり紹介してまいります。

山同敦子さんと葉石かおりさんの対談も面白いですよ。
とはいえ、やはりすべて書ききれないのが残念で。
お二人から許可さえいただければ、裏ネタとしてブログで登場するかもです♪

何はともあれ、ご興味がわいた方、ぜひ本屋へGO!
時間がないかた、Amazon(http://www.amazon.co.jp/bacchante-双葉社スーパームック/dp/4575453811/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1372899703&sr=1-1&keywords=バッカンテ)でポチっとな!

ちょっといままでの酒本ジャンルのなかでもイレギュラーの場所にポイントを置いている『bacchante』。
オールカラーと太っ腹な双葉社♪ 

東京近郊のお店ですので、お江戸詣での際のお店選びにもきっと役立ちますよ。


 
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シュワシュワで熱中症をふっとばせ!

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平年より半月早い梅雨明け宣言がでた関東甲信越。
宣言がでたとたん、熱波が猛威をふるう! 酷暑。
これじゃあ、暑中見舞いじゃなく酷暑見舞いじゃないか!と、
陽炎がゆらぐ窓の外をみて倒れている次第。

こういうときはやはりシュワっと爽快にいきたいもの。
ビールもいい。シャンパンもいい!サイダーもいい!
でも今、飲みたいのは



山口、酒井酒造の子「ねね」。
純米発砲酒のスパークリングだ。
アルコール度数は5.5とビールクラス。


純米発泡酒の持つ伝統や、五橋の正統的な製法をベースに
色々な食とともに気軽に楽しめるように作られた子である。

「ねね」というネーミングは日本人ならばピンとくる、
太閤さんの奥さん、北政所さんの本名からとったもので、
ねねさんは日本歴史上、ファーストレディーとしてトップ3にはいる人物。
あの戦乱期、柔軟な思考をもち、世の中の動向を見据えた賢い女性だ。
そんなねねさんのように、
「ねね」はどんなシチュエーションでもどんな相方とも柔軟に相性がよく(バランスがよく)
単品であっても、しっかりと呑み手を喜ばしてくれるという願いが込められた子なのだろう。

とにかく飲みやすい!
軽やかで瓶内二次発酵のシュワシュワ感が
涼しさを身体中に運んでくれる。
そしてお米の香りもしっかり保ってくれている。
風呂上がりに一杯!というシチュエーションにぴったり。
そして暑すぎるこの夏、
甘酸っぱさが身体を癒してくれるというわけだ。

※アルコールですので、未成年および、車&自転車運転の前は飲んではいけません。

暑気払いの一杯、熱中症防止に呑み助ならば、ちょいっと1本、手を伸ばしたい子である。

追伸:


『bacchante』2(P92、93)でも「ねね」紹介中。


 
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蔵元からの書中お見舞いー初のみきり解禁ー

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連日連夜の猛暑の日本。
今年の夏は暑くなると春先に予言めいた友人がいたが、まさにそのとおりになっている。
最高気温39度超えという山梨県。
暑さを考えただけで頭がクラクラしそうだ。
太陽の陽射しのきつさに日中、歩く人も少なくなった外の様子。
みんな本能で察知しているのだろう。今、出歩くのは自◯行為だと。

それでも外出しなくてはいけない場合もある。
そういう自分にはやはりご褒美を与えねば!
ということで、今回、自分へのご褒美は「初のみ切り」飲み比べ。



“初のみ切り”とは蔵で貯蔵していた酒の検査のことをいう言葉である。
冬に造った酒を貯蔵して半年後、貯蔵しているタンクの酒をテイスティングし、
きちんと熟成しているのか、色や香り、そして味などを見る品質検査は酒を造る杜氏はもちろん、酒蔵全体の今後をうらなうものでもあり、気が抜けない大事な行事のひとつなのだ。

ティスティングのとき、酒を抜き出すのが貯蔵タンクの出口である呑み口を切ること行為から
これを呑み切りといい、今年初めての呑み切りを「初呑み切り」という。
時期的には5月末から6月という初夏に各蔵元で行われ、
このときの評価によって出荷する酒や次の造りの方針を決めたりと
各酒蔵の酒に大きな影響を与えるものなのである。

本来、こういう行事は蔵のみで行われていた。もちろん“初のみきり”は蔵でしか味わえないものだった。でもやはり呑み助はたくましい。
懇意にしている蔵ののみきりのときは駆けつけ、一緒にティスティング!(という理由の呑み)する者も年々増えてきた。とはいえ、全員参加できるわけでもない。(蔵によってルールがあるし、参加制限もあるので、あしからずご了承ください)

飲めない呑み助は恐ろしい(笑)。
「のみたい、のみたい、のみたーーーーい!」という念が大きく育ち、
酒業界を動かした。

日本名門酒会によって、時期イベント酒として“初のみきり”が紹介&販売される場所を紹介され、
蔵に出かけられず残念がっていた呑み助も初のみきりが飲めるようになったのである。

(http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=2927)

今回の参加蔵は
浦霞[宮城]  米鶴[山形]  榮川[福島]  開華[栃木]  若竹[静岡] 
春鶯囀[山梨]  若戎[三重]  春鹿[奈良]  酒呑童子[京都] 
嘉美心[岡山]  五橋[山口]  梅錦[愛媛]  西の関[大分] 

全部飲んでみたーい( ̄▼ ̄)ニヤッ 心の本音。

その参加蔵のうちの3蔵が、今、千駄木のRistorante tono;4122さんで飲み比べができる。

栃木の「開華」、三重の「若戎」、山口の「五橋」。
どれもgon麹、好きな子ばかり。
七夕発売らしく、ボトルもラベルも♪ 眺めているだけで涼しくなる。
しかもお気づきだろうか。開華のラベル、「開夏」となっている。
これは決してミスプリントではなく、夏ということで、このラベルとなっているようだ。
いやはや、見事な演出。酒呑みの心を楽しませてくれる。

「開夏」は先月の6/5に関東近郊から大勢の酒屋さんや飲食さんが蔵に集まり、
杜氏や蔵人とともに5つのタンクの酒を真剣に利き酒し、
そのなかで一番旨い!と人気があった98号になったそうだ。
清々しい香りで味わいも鮮明かつ鮮やかなもの。
爽やかにのみつつも味わいの流れもしっかりと口のなかに流れていく。
そして独特のフルーツさは開華ならではだ。
生詰めの原酒の無濾過とはいえ、爽快かつなめやかで華やかなので、飲みやすい。

「若戎」は育もとの「真秀」!!
いやっほーーーーい!「真秀」降臨。(若戎のなかでも個人的に惚れ込んでいる子)
香味バランスはまちがいなく、穏やかな香りが心を落ち着かせてくれる。
まるまるっとしたまろやかな質感。コクがやさしい厚みのあるラインを伸ばし、
いつまでも綺麗な味わいに心を奪われる。とにかく味わいの幅が広い子で呑みつつ
もう惚れてしまうやろおおと舌なめずりをしてしまう。

「五橋」。ここはもう例えようがない。
文句なしの味。
いつもながら、一見、古風な雰囲気がまず第一印象。でもそこからが違うのが「五橋」。
口のなかで消えたと思った瞬間、ずわんと現れる、味わいの波。
飲んでいないのに、口のなかでとうとうの流れる味わいの大河。
米の甘さがきちきちっと積み重なり、スマートで湾曲をもつこのしなやかさは
我々日本人の昔から秘めるあるべき姿だとDNAの記憶をノックしてくれる。
冷やしたときより、常温に戻るときの微妙な味わいの揺れがまたおもしろいのだ。
(http://www.youtube.com/watch?v=YVTRP7PLesc)

三者三様のすばらしき初のみきりの世界。
蔵に行けなかった呑み助の「いいないいな」という思いが動かした!? 初のみ切りのイベント酒。

猛暑といわれる今夏こそ、夏バテに負けぬよう、飲んでおくべきものだろう。
各蔵元からの「暑中お見舞い」の一杯を。

 
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追伸:初のみきり、飲み比べ。さらに面白い飲み比べができたのだが……それはまた次回にて。












空の上で再会。 小布施での思い出

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会いたいと願えば会える。
今まで、この人にいつか会いたい、話がしたいと思っていると
ヒョンな出来事で会えるチャンスが訪れる。




セーラー・マリー・カミングス。
彼女もそのひとりだ。
長野県の小布施にある桝一市村酒造場の取締役として、雑誌やテレビに取り上げられてきた。
彼女のことを知ったのはもう10年前。
ある雑誌で、金髪の女性が酒を造っているという見出しが目にとまったときである。

はじめは外国人が単なる好奇心で酒蔵にはいったんだろうという色眼鏡でみていた。
でも色々な記事を読んでいくうちに、そんな自分が恥ずかしくなり、
いつかお話を聞いてみたいとも思ったのである。
さて、そんな機会が突然やってきた。

昨年、某雑誌の地域活性化の特集で、
セーラーさんにインタビューをするチャンスがまわってきたのだ。
酒メインではなかったが
話をきいているうちに、桝一市村酒造場での酒造りも、
彼女が目指す世界に入っていることに気づいた。

「日本は世界でも稀にみる素敵な文化、習慣、そして自然が残っている場所。なのにその素敵なものに気づかず、いや、当たり前のようにおもって大事にしようという気持ちが低いですね。世界からみるとなんてもったいないことを思いますよ。だから私は日本の在るべき姿に戻しただけです」
そう話す彼女は小布施という町で様々な改革、いや新古復の変化をおこしていったのである。

まずは桝一市村酒造場にて。
彼女が蔵にきてまず驚いたというのが琺瑯やステンレスのタンクが並んでいたことだったそうだ。

「日本の話を聞いたり、本で読んだなかで、日本酒は木桶で造られている光景を目にしてきました。ひと昔まで日本酒は木桶で造られていたはず。でも今はほとんど琺瑯かステンレス。なんで木桶にしない?と質問しても誰もが?という顔をする。よくよく聞いてみたら、酒質の問題や造り手の手間がかかるから琺瑯かステンレスになったんだという。たしかに便利よくなり、酒質など安全性も高くなったと思うけど、これでは日本酒独特の文化、桶の文化が消滅してしまうんじゃないか。これはまずいと思ったから、周りに声をかけたのに、はじめは誰も相手にしてくれなかったですね。そんなことをして何になるんだと。木桶そのものがこの世から消えてしまう重大性に日本人、気づいていなかったんです」。

周りに相手にされないとき、日本人ならどうしただろうか。
いや、その前に恥ずかしくて周りに声を大にしていわないんじゃないだろうか。
相手にされないと、不安が強くなり、逃げてしまうんじゃないだろうか。
でもセーラーさんは違った。今、何か始めないといけないのだと思い、行動したのである。

桝一市村酒造場には大杜氏がいた。
彼は15歳の頃から酒造りをし、蔵にはいった最初の10年間は木桶を酒をつくっていたそうだ。
そのことを聞いたセーラーさんはこれは偶然ではなく、必然的な出会いだと考えた。
「木桶造りの記憶を持っている人がいる。これは奇跡にちかかった。偶然だったのかもしれないけど、まるで桶造りを残せというなにかの使命が動いているようにしか思えなかった。
この思いを実現させるためにはどうするべきか。
まずは桝一市村酒造場で木桶仕込みの酒を復活させることと共に、
日本全国の酒蔵に木桶仕込みの酒の復活を呼びかけたそうだ。
また、日本酒だけに限定せず、日本独特の食文化、味噌・醤油・漬物など醗酵文化を生かす活動へと展開させたのである。

ただ木桶を作る職人は年々少なくなり、もはや片手で数えるしかいないのも現実。
色々勉強し、調べれば調べるほど、職人を増やすことの難しさを知ったという。
「酒蔵のように木桶を注文したり、手入れをお願いする仕事先が増えると桶屋は生活できるけど、そのときの酒蔵は木桶はほとんど使っていないから、桶屋の仕事はほとんどない。酒蔵の木桶って酒蔵だけのものじゃないんですよ。使わなくなった桶は味噌や醤油の生産に再利用されていた。日本は昔からきちんとリサイクルできる文化があったんですよ」

大量生産大量消費という大波がきた日本。
そのときにさらわれてしまったかつての日本がもっていたリサイクルという概念を
セーラーさんは見つけ出したのだ。
「木桶を一から揃えよう、作ろうとするとものすごくお金がかかります。それに二の足を踏んだり、諦めてしまう人が多いけど、出費するお金の損失なんて一時のものなんですよ。私たち外国人が感じるすばらしい日本文化が消えてしまうほうが、大きな損失なんです。こんな素敵な習慣や文化を次世代に伝えないことのほうがよっぽど大損することですよ」

セーラーさんの熱意は桝一市村酒造場の蔵元、大杜氏を動かした。
昔、蔵でお世話になっていた桶屋で新しい木桶を五本つくり、木桶造りを復活。
すると、大阪の桶屋が彼女のもとを訪れるようになったという。
「日本酒には桶が極めて重要だったことや桶屋さんや桶職人の世界の深刻な状況が分かりましたの。だから桶仕込保存会を設立しました。だって保存しないと消えちゃうでしょう」。

桶仕込み保存会を設立。
微笑みながら話すセーラーさん。ついつい私達日本人なら、仲間を増やし周りに根回しをしながら、形を整え設立しようと動いてしまう。でも彼女は必要だ!と思ったと同時に行動しているのだ。
だから流れが早い早い。

木桶造りをしている酒蔵も今日、増えてきている。
そして木桶で醸す独特の味わい、香りを好む酒好きもどんどん増えてきた。
どこか懐かしい!と思うのは日本人のDNAに刻まれた記憶なのだろうか。
和食はもちろん、洋食や中華との相性もよく、そして料理に負けることはない。
もしかしたら彼女が桝一市村酒造場で木桶造りを復活させなくても、誰かが復活させていたのかもしれない。日本全国、どこかの蔵で木桶造りを続けていた蔵もあっただろう。
それでもセーラーさんがこれはなくしてはならないものだと本能で感じ、
周りを動かした結果、私達は忘れかけてきたかつての日本文化を思い出させてくれた。
彼女の行動は酒造りだけではない。
小布施を中心に様々な事業やイベントを手がけている。
その行動に反発する人もいるだろう。
地方にいけばいくほど、頑な場所も多い。
自分のことだけが大事で周りおかまいなしという日本人も増えている。
それでも彼女は「どうして?楽しいよ。面白いし、みんな元気になれるよ」と笑顔で話をするのだ。



人懐っこいといえば人懐っこいのであろう。
そして押しが強いといえば押しが強いのであろう。
彼女と話をしているとき、いらだつ自分もいた。
それは自分でもわかっているところをつっつかれたときだった。
さもそれをわかっていると、虚栄を張っている自分が後ろめたくなりいらついていたのだ。

彼女はそれも見抜いていた。

「日本人は素敵な人達です。優しいと思います。でもプライドも高い。プライドも大事だけど、無駄なプライドをもっているだけ損ですよ。素敵な日本を未来に残せるのは日本人なのだから」。

青い目をした彼女がそういったとき、恥ずかしいという気持ちというよりは、パシャっと水をかけられた気分になっていた。
さも日本のことを知っているという頭でっかちの自分をかちわってもらえたのだ。

彼女と合ったのは昨年。
きっと今年も彼女は様々なことに目をむけ、小布施の地から色々発信しているのだろう。

「人は伸びるだけじゃだめ。カオスが必要。他人との交流、文化との交流、自然との交流、対流すべきものですよ」

彼女はそういってくれた。対流をすることで思いは形となるのだと。
長野県小布施町。日本人に日本を気づかせてくれるセーラー・マリー・カミングスさんは今日も笑顔で歩いているのだろうか。

東京への帰りの飛行機内の放送で彼女の姿をみたとき、
彼女との対談を思い出してしまった。

 
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追伸:小布施には彼女がプロデュースする飲食店もいくつかある。以前、蔵部にもお邪魔した。









サカバ モヒートで暑さを凌ぐ

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あつい。あつすぎる。
「暑い」という文字を口にしない日はない。
夏はとにかく弱かったが、こんなに暑さに弱かったか?と自分で自分を分析しても
やはりあつい。毛穴という毛穴からドバっと汗が吹き出してくる。

動けるのは早朝か日が陰った時間帯。
まるで太陽の視線を避けるかのように過ごしている。
弱り切ったそんな身体に喝をいれるために目指すは



東京、六本木。テレビ朝日の多目的スペースUmuで25日から3日間、特別オープンしている
サカパ モヒート ラウンジだ。

ロン サ カパ。
海抜2300メートル、雲より高い場所で熟成されるラム酒だ。
グァテマラでつくられ、
緑豊かな大地と気候のもとで作られている。

gon麹、実は洋酒はトンと分からない。
ラム酒は知っているが、ラム酒とはなんぞや!?と聞かれたら、
しどろもどろしてしまう。
ラム酒というと、「パイレーツオブカリビアン」の海賊たちが呑む酒で、サトウキビを原料として作られる、西インド諸島原産の蒸留酒ということぐらいしか知らない。

ロン サ カパ、と耳にしても、ロン酒場と覚えていたくらいだから、
どんだけ知識が乏しいのかおわかりだろう。
恥ずかしいを通り越して滑稽である。
そんな滑稽な自分でもサカパ モヒート ラウンジで飲んだモヒートの味に
思わず舌なめずり。

香りがとにかくいい。
鼻を近づけるとコクのある香りというべきだろうか。
花が咲き乱れる花畑にいるような香りが喉奥をくすぐった。

味も深みがある。ほのかに香る甘い匂いは飲む前から身体中の五感を刺激する。
ロン サ カパを炭酸で割っているとはいえ、ここまで味がしっかりしているのは
元の味がよいからだ。



ストレートで飲んでみると、熟成からでる上品な甘みが喉を滴る。
琥珀のようなやわらかい色がグラスの中で揺れ、
見た目はまるで“コニャック”と見紛うほどの優雅な色だ。

それもそのはず、ホワイトフレンチオーク樽で熟成され、
“ラムの中のコニャック”といわれている。
ラムとは思えないほどの贅沢な風味と香りは、世界中のラムファンの心を虜にしている。

「これは風邪をひいたときにいいのでは」と思うほどの上質なまろやかさに感服。
グラスのなかで空気にさらせばさらすほど、バニラや蜂蜜、アーモンドのような香りがでてくる。
そしてドライフルーツなどの香りに変化していくのが楽しい。
ここまで味が多様にでてくるのなら、温めても美味しいはず。
ホットワインならぬホットラムというのも面白いだろうな。



モヒートは本当に飲みやすい。
湿度高く暑い今の時期だからこそ、身体が欲する飲物だ。
ふんだんにはいったミントをストローで軽くつぶせば、
爽快な香りがロン サ カパにさらにとけ込んで、すっきりとした味わいに。
ついつい飲み過ぎてしまうほどで、
夏バテしていた身体の中を爽快な風が駆け抜けるようだ。



「おかわりはどうですか?」ともう1杯の声に、
もちろん「オフコース」。
ラムの色合いが上から順々に層になっている。
わくわくするような優雅な香り。


サカバ モヒート。自分にとって猛夏を乗り切る1杯になりそうだ。




 
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@vogueより借用(http://www.vogue.co.jp/lifestyle/news/2013-07/25/RonZacapa)

DATA)
サカパ モヒート ラウンジ
開催期間/2013年7月25日(木)~27日(土)17:00~22:00
・25日は18:00~
会場/テレビ朝日 多目的スペースumu(ウム) 東京都港区六本木6-9-1 テレビ朝日本社 1F


土用の二の!丑の日

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二度ある事は三度ある!
というが、土用の丑の日は2回。
今日はその2度目の丑の日。
土用の二の丑の日という。

日本は世界生産量の70%以上を消費する世界最大のウナギ消費国である。



そんな鰻がなんと!食べられなくなると騒がれたここ数年。 先月はついに日本鰻は絶滅危惧種になる可能性大とまで発表された。

日本で売られているウナギの99%以上が既に絶滅危惧種ともいわれているそうだ。
鰻、ニホンウナギだけでなく、輸入されているヨーロッパウナギも絶滅危惧種だとか。

口にしている今日、すぐにでも
「はい! もう食べちゃだめ」といわれそうな勢いである。

鰻=高級品というイメージは子供の頃からあったけど、絶滅危惧種として正式に認定されたら(^◇^;)
いくらお金を積んでも食べられない。 これは、かなり辛い。

古くは『万葉集』の時代から強壮食品として、鰻は先人に愛されてきた食材。
効能効果も色々あり、がん予防にボケ予防、動脈硬化予防に眼精疲労緩和、そして風邪予防、美肌と続く。あ!骨粗鬆症予防にうなぎパイにうたわれる!?滋養強壮効果も。
いわば万能食だ。


美肌といわれるのは、皮の周囲に含まれるコラーゲンのため。
タンパク質の一種であるコラーゲンは、細胞と細胞をつなぐ役割ををもち、肌の張りはもちろん血管を柔軟にし、ガンの予防にも効果があるといわれている。

医食同源そのものだ。




某テレビ番組の統計上、10年後は絶滅危惧種となり、50年後は鰻がこの世か消えてしまうというデータも出ていた。

種は守りたい。
でも食べたい。
この葛藤。人間とは貪欲な雑食な生き物であろうか。

きっと周りの生き物からは指さされているんだろうな。

白い目で見られても、
やっぱり鰻は食べたいのが本音。

できることといったら、
自然環境を守ることと一匹一匹大事に食べることである。


さて、二度目の土用の丑の日。
どこに食べに行こうかな(o^^o)




鹿児島の末よしもまた行きたい!
鹿児島県大隅鰻を創業以来の秘伝のタレに漬け、
備長炭で一匹一匹手焼きした蒲焼。
鹿児島へいったら、ここに寄らねば、始まらぬ♪

肝串も1本に5~6尾分の肝を使う贅沢さ。
肝を素焼きにした後、タレをつけて焼くので、
香ばしさはもちろん、しっかりとした噛みごたえに、ビールもすすむ〜。
あぁ、想像するだけで涎がでてしまう、末よしの鰻。

確か取り寄せもできるんだった。
と、取り寄せるか! ( ̄∇+ ̄)vキラーン (http://seitengai.com/sueyoshi/)

 
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DATA)
店名:うなぎの末よし
住所:鹿児島県鹿児島市東千石町14-10
電話:099-222-1525
営 :099-222-1525
休 :無
備考:カード不可

焼酎特集。4年ぶり!?

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『dancyu』というとグルメ誌として、知らない人はほとんどいないだろう。
その最新号が今日発売された。
特集は!!!焼酎である。
イエーイヾ(^-^)ゞヾ(._.)〃ヾ(^o^)ゞヾ(._.)〃ダンスダンス



読者としてはもとより、ライターとして、いつかこの雑誌でお仕事したいと
細々とこっそり願っていた。
願えばかなう。まさに今回もその言葉どおりとなる。

しかも焼酎特集で参加できるとは(涙)。
15年前、焼酎ブームの頃、まだ何もわからず1冊、焼酎の文庫本をだした。
焼酎の「し」の字もよくわかっていなかった。
当時『dancyu』をぼろぼろになるまで読み、助けてもらっていたのも事実。
先輩方の記事を眺めては、憧れていた。



さて今回の特集。焼酎特集は4年ぶり?になるそうである。(大特集はということで)

焼酎の基本はもちろんのこと、
面白い特集があれこれちりばめており、
手にした瞬間に一気に読めた。

先月、参加した芋焼酎、ブラインド試飲の様子もきちんと紹介され、
なるほど!と改めて勉強にもなった。

30本以上の芋焼酎。試飲とはいえ、酔ったのも事実。
途中から味の違いがわからなくなり、頭ぐるぐる、焼酎ぐるぐるとなっていた。
そして、自分の中で一番好きな焼酎が1位になっているのを見て、ニンマリ。
まあ、現金な性格である。

青ヶ島の焼酎特集もあり、島の皆さんの懐かしい顔を紙面でみつけて、ニッコリ。
東京なのに、日本一、訪れにくい島といってもいい青ヶ島。
そこで醸される青酎をわかりやすくおもしろく紹介されていた。
あぁ、また機会をつくって上陸したい地である。



ライターとして今回、4店舗の記事に携わることができた。
その特集で紹介されているお店はどれも素敵なお店で、よく通うお店もある。
焼酎だから、これが合うというのではなく、
焼酎はどんな食材、料理に合うというテイストは、読者としては楽しく
取材する側としても、ワクワクしていた。

そして改めて「焼酎ってやっぱり酔いね」と自分のなかで確信できた。

この1冊、きっとぼろぼろになるまで読むんだろうな。
お風呂場や厠で。鞄の中に忍ばせて、時間があったら電車のなかで。

15年前と同じように。
いや、あのときとはちょっと違うか。
自分の記事を読み返しつつ「もっと精進しよう」とニヤツキながら、そう思う気持ちもあるのだから。


父の写真の前に『dancyu』をおいて眠ったら、夢にでてきてくれるだろうか。
そしてきっというのだろう。
「甘い! ぜんぜん利けとらんぞー(笑)」と。


まだお買い求めのない酒呑み、焼酎好きの皆様。
ぜひともコンビニへ、本屋へ。
時間がない方は、ネットでポチッとどうぞ♪(http://www.president.co.jp/dan/)

山同敦子さんの「薩摩が変わる」の頁も読み応え十分。
イケメン蔵元が登場しています。

 
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妄想居酒屋 燗ロックで昇天酎!?

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1日の仕事が終わる時刻になると
ソワソワするのはなぜだろう。
今日はどこへ行こうかと
頭のなかは既に居酒屋の暖簾をくぐっている。
胃袋はまず何を食べようかと、あれこれメニューのシュミレーション。
そしてからからの喉が欲するのは……もちろん酒だ。



かち割り氷に燗つけた球磨焼酎の寿福酒造『武者返し』を
トクトクトクと注げば
もわんもわんと湯気をたてる焼酎に
氷がカチカチカチと音をたてて溶けていく。


@木場 つちや 『dancyu』撮影時の一コマ

燗ロック燗ロック♪
このスタイルを提唱し、一般まで広めてくれたのは
もちろん、寿福酒造の絹子さん。



米焼酎といっても、他の米焼酎とはちょっと感じが異なるのが球磨焼酎である。
そのなかでもしっかりとした味わいと旨さを生みだすことで、
多くのファンが多い寿福酒造。
『武者返し』は原料米は良質な地元のヒノヒカリのみを使用。
昔ながらの常圧蒸留にこだわって醸造し、
風味や、原料そのものの香りを残してくれるた本格な子
その本格な子をさらに蔵のなかでしっかりと2年、熟成貯蔵することで、
焼酎のアクさが米の旨味へと変化し、まろやかさが増す。
もちろん、香ばしい香りと共にキレを感じさせつつも
深みのある味わいはどんな飲み方でも楽しめるが、
やっぱり燗ロックが誰もが認める飲み方なのである。

燗につけたことで、口のなかで甘みやまろやかさをしっかりと感じつつ、
喉に広がるのはロックの清涼感!
そして胃袋に広がる安心感。
くぅうう! 猛暑対策にぴったりだ。

あぁ、今すぐ燗ロックをグビっと一杯飲みたい。
喉奥の絶叫なる叫びが脳みそを直撃する。

時計を見る。
あと30分。この30分が2時間も3時間にも感じてしまう。
だ、誰か!時計の針を進めてくれ!
定規で長針をツンツンしたい!
そんな葛藤と戦いながら、足をばたつかせてしまう、麹1匹。




胃袋が求めるのは!カリ、サク、ホクの3拍子の
ニンニクの大葉揚げだな。 [扉|]^⌒)bうふっ
ホクっとしたおおぶりのニンニクを齧りながら、
燗ロックをぐびぃい。
グラスのなかで氷の周りにできる対流の渦を見て、
ニンマリのんびり。
ニンニクの大葉揚げの味噌だけでももう1杯飲める〜。

あ、あくまでこれは頭のなかの妄想居酒屋。
時計の針はあと5分ゾーン。
妄想だけで昇天しそうなこの思い。
はてさて、無事目的地にたどり着けるかどうかは、神のみぞ知る。


お腹すいた……(T△T)(T△T)(T△T)

 
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撮影協力:つちや
※『dancyu』焼酎サマー号、P80 にて紹介中。














田んぼ探訪 ー川鶴酒造ー

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数日前、最高気温が更新された。(高知県、四万十で41度を超え)
同じ四国の香川県、讃岐の地も
8時を超えると外は熱気の波がうねりだす。
外の道を歩く人はほとんどいない。
移動するのも車。車でなければ、歩けない。
誰もこの熱波の中に出ようとはしない。
そんな熱さをものともせず、熱い大地の上で
しっかりと根をはっている田。
早植の稲はもう穂をつけている。
そんな田のなかにある青々とした田に到着。
昨年より、夏になると必ず観察しにいくのが
香川県、観音寺市の川鶴酒造さんの田んぼである。



酒米、山田錦を植えた3枚の田。
梅雨前に地元の勇士が苗をひとつひとつ手植えしたものだ。
※来年からは県外にも勇士を募る予定。

田の地がひび割れている。
水不足が叫ばれている香川県。その影響かと心配するが
敢えて水を張らず、稲自らの力で土地の水分を吸い上げる力強さをもたせるためらしい。
力強くすることで土地の栄養分はもちろん、台風などの強風でも倒れにくくする効果があるそうだ。



大体田んぼ一枚から捕れる山田錦の量は6俵ほど収穫できる。
もちろん、川鶴の酒へと変身するが、量が量だけに、
三枚の田から収穫された山田錦は県内消費の地酒のみだ。

東京や大阪など全国の川鶴ファンが聞くと、なんでだああ!と騒ぎそうだが、
川鶴酒造は香川の地酒。地元あっての地の酒蔵である。
どうしても飲みたいという熱烈な呑み助なら、讃岐の地にやってくるはずだ。

刈り取りは秋。田植えした勇士の手によって一株一株刈り取られていく。
熱い熱いといいつつも、暦は秋。
気づけば、中秋の名月〜なあんてことになるかもしれない。
酒造りの時期を目指して、川鶴酒造の山田錦はしっかりと大きく育っている。


手植えだけに、ハ◯というか、稲が消えてる!?!?部分も一カ所……数カ所。
味がある田んぼは呑み助や地元の人の愛情がいっぱい詰まってる♪
※許可を得て田んぼに入っています。



 
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DAYA)
蔵名:川鶴酒造株式会社
住所:観音寺市本大町836
銘柄:川鶴、大瀬戸、吉祥翔鶴
創業:1891年
蔵元:6代目
杜氏:但馬杜氏



五山の送り火

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夜の帳がおりた古都、京都の時間。
人々の眼が一斉に周りの山に注がれている。
京都夏の風物詩、五山の送り火がはじまる。



五山の送り火は東山如意ケ嶽の「大文字」が有名だが、そのほかに金閣寺附近の大北山(大文字山)の「左大文字」、松ケ崎西山(万灯籠山)と東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」および上嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・曼荼羅山)の「鳥居形」がある。
五山なのに、灯される送り火は6つ。なんともユニークだが、昔はもっと数が多くあったらしい。
この送り火の起源はいつなのだろう。有名な如意ケ嶽の大文字だけでも様々な諸説があり平安初期に空海が始めたとか、室町中期の足利義政だという話もあれば江戸初期、近衛信尹だったなど、時代も様々だ。
 送り火そのものは盆の翌日に行なわれる仏教的行事、「報恩経」であり、あちらの世界に帰る精霊を送るという意昧があるといわれる。でも元々、京都の地に夜、松明の火を空に投げ上げて虚空を行く霊を見送るという風習があったそうで、五山の送り火は、これが山に点火されてそこに留ったものといわれている。

さて、今回、とあるご縁でこの五山の送り火を鑑賞することができた。点火時間前になると屋上にあがり、目の前の山を眺める。ワイワイ話しをしていると瞬間、空気がかわった。誰もが気づく。点火がはじまったと。
右手から東山如意ケ嶽の「大文字」が空に浮かびはじまる。
歓声とともに、次々と京都の山々に文字が現れだした。
20時10分。目の前の 松ケ崎西山(万灯籠山)に一つの灯りがついたと思った瞬間、瞬時に「妙」という字が灯る。
ワーという歓声とともに、人々が手を合わせて祈る。



めらめらと燃える「妙」。
その妙に濁点がついているのを気にしていると、
「あれは昔の妙という字。だから濁点がついているんよ。今の字とちょっと形違うでしょう」と地元の人が教えてくださった。
ひとつひとつの火がまるで生き物のように揺れる。そう、生きているかのように。
その字を眺めていると、頭の中に父や祖父、幼い頃の記憶が走馬灯のように流れだした。
あ、ここに今、父がいると思った瞬間、五山の送り火の松明のひとつが大きく揺れた。
「もうかえるん?」「もっとおってーな」とその松明に向かって話かける。
その声に答えるかのように炎は揺れる。
「話したいねん、もっとおりーよ」。父に甘えん坊だった頃の自分がだだをこねる。
そうはいかんわと笑うように炎がボッと大きくなった。



次の瞬間「妙」の字がどんどん小さくなり、そしてひとつひとつ灯りが消えていく。
「みんなかえりはったな」。その言葉と同時に夢か現かの世界から引き戻された。
またね、父さんと文字の消えた山に向かって手を合わせる。

再び、夜の帳が古都に降りたとき、
2013年、夏の五山の送り火は幕をおろした。




ちなみに
「五山の送り火を飲物にうつして飲むと無病息災になるで」という話を耳にしたので、
gon麹、しっかりお酒に「妙」をうつして、いただいたのは間違いなし。


 
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DATA
五山の送り火 HP http://www.kyokanko.or.jp/okuribi/kigen.html


@京都市観光協会より借用。

夏の思い出のひとつ、スイカ。大人になったら……こう変わる!?

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買い物をしていると、赤いスイカが目にはいる。
そういえば、今年は何回スイカを食べただろう。
一昔前は丸ごとスイカを買ってきては2日で完食していたものだが、ここ数年はカットされたスイカで十分になってしまった。
いやはや、食い気満載のgon麹も加齢には勝てないようである。



さて、スイカ。
スイカは野菜だというのは以前のBlog
でも紹介した。
栄養価も高く、デトックス効果も大きい。
そして今回、とある記事で筋肉痛の緩和にもよいという記事を目にした。
スポーツ選手の中にはトレーニングを行う前に、スイカジュースを飲んでおく人も多いという。
スイカジュースを飲むことで、心拍数の上昇が抑えられ翌日の筋肉痛も緩和されるのだそうだ。
スイカに含まれる「L-シトルリン」というアミノ酸の働きは、体内でL-アルギニンという必須アミノ酸に変化させ、血管を弛緩。血流を促進する効果を発揮するのだという。
欠陥年齢が実年齢より+10も多かった自分にとっては、ありがたき効能。

さらに、心臓病やガンにもよいという研究もされているそうで、
将来、スイカは薬剤扱いされるようになるのかも!なあんて考えてしまう。

とはいえ、スイカは夏のおやつだ。
火照った身体を冷やしてくれると同時に、甘い汁を口のまわりにつけて、縁側でペッペッペ!と種を飛ばしていた思い出がある。
懐かしい記憶。
それは大人になっても変わらない。いや、さらに進化したというべきか?
Blogでもスイカ酒
を紹介したが、最近はモヒートに目がいく。
当然、スイカモヒートである。



モヒート自体、夏の暑さを和らげてくれるアイテムだが、
そこにスイカが加われば!鬼に金棒!
カブトムシにスイカ!というべきか(なんでだ?笑)。

そんなスイカモヒートが飲めるのが野菜料理に定評のあるDaichi&keats。
どうしても飲みたくなり、先日お邪魔した。



大手町という場所柄、丸の内のOLや会社員でほぼ満席の店内。
カフェっぽい雰囲気さが女性心を安心させるのだろう。
とにかくお洒落である。

お目当てはスイカモヒート。
アテにチョイスしたのはキノコの一皿(秋田のおもがわ&山形の舟形マッシュルーム&群馬自然工房の全部きのこマリネ)と農園パワーフライ&ソーセージの盛り合せ。




両皿ともそれぞれの食材の味がしっかりと感じる、薄い優しい味付け。
ソーセージが苦手な自分だが、(o^ー')b きちんと齧られた。



スイカモヒートは
本格的にスイカの種までしっかり入っており、
スイカを齧っているようである。
アルコールが入っているので、未成年には御法度だが、
味わいはスイカそのものだ。
有機栽培の小玉のスイカを使っているそうで、甘すぎず、水っぽいこともない。
種を舌の上でキャッチすれあ、ついついやりたくなる、種飛ばし。
もちろん、ここは東京大手町。天下の大都会のど真ん中でできるはずもなく、頭のなかでイメージしつつ、夏の思い出を反芻させた。

今、冷蔵庫にはいっているカットされたスイカ。
炭酸もあるし、うちで作ってみようか!スイカモヒート♪
なんたって黒糖焼酎もあることだし、材料に事欠くこともなし。
一歩一歩確実に秋の気配が近づく今。
今夏を少し名残惜しく感じるために……。

スイカの楽しみも大人になったらこう変わる♪




 
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DATA)
店名:Daichi&keats
住所:千代田区丸の内1-4-1 丸の内永楽ビルディング B1F
電話:03-6273-4345
営 :11:00~23:00(月〜土)、11:30~16:00(日祝)
休 :年末年始
備考:スイカモヒートは季節のモヒートのため時期によってメニューにない場合もあり。




メンクイ心をくすぐる1冊! 

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なにを隠そう、メンクイである。
ジャンルはほぼオールOK。
本命は讃岐うどんである。
え? メンクイの話じゃないのかって?
いやいやいや。メンクイ=麺食いである。

さて、そんな麺食いの心を揺さぶる本が発売された。
その名も『ナポリタン大図鑑』。




Blog「ナポリタン×ナポリタン」というとピンと来る人もいるだろう。(ピンときた人は間違いなく麺食い!)

Blogの主であり、著者であるイートナポさんは時間さえあればナポリタンを求めて食べ歩くという能力の持ち主(爆)。
1日多いときはなんと!5食もナポリタンを食べるというのだから、うどん県のうどん人もびっくりの麺食いだ。

日本人はナポリタンときくと、昔懐かしいという情緒の気持ちになるのではないだろうか。
あのオレンジ色の麺。今考えたら、どぎつさ満点であるが、見た目のインパクトとは裏腹に、どこのナポリタンを食べても優しい味わいだった記憶がいくつか甦ってくる。

イートナポさんがぞっこんはまったことも理解できるというものだ。
彼のはまり方も半端じゃない。
日本国内、東から西へ、北から南へ食べ歩き、その中毒ぶりは国境という枠を越え、中国、バリ島、フランスなど海外へも出かけている。5年の間に2000食のナポリタンを食べたという経歴はまさにギネス記録であろう。
その2000食の中から、これは美味かったというナポリタンを厳選して紹介されたのがこの1冊だ。
東京を中心に海外までいれて94店舗。
94店舗の精鋭集団である。



gon麹が前から気になっていた『暖母』も入っていた♪
もう、これは入店せずにはいられない。
どの店のナポリタンも食べてみたい!!!
食いしん坊の好奇心も刺激する内容がてんこもりである。
とはいえ、これだけ食べたら、間違いなくブーかモーになるというわけで。
ここは毎日のカロリー計算と運動量をしっかり増やさねばならぬ!という、高いハードルがあるのが現実だ(涙)。
国境より厳しい、体重増加阻止という壁は万里の長城よりも険しい。

イートナポさんもさぞや大柄な方かと思いきや、
JJJ! スレンダーな方であった。そしてかっこいい♡

なんでやねん!と机をひっくり返したくなりたくなる心情だ(笑)。

話が脱線しているが、なにはともあれ、これほどナポリタンのことを愛し、語る伝道師は他にいないだろう。
間違いなく、食いしん坊を刺激してくれる1冊であることは間違いない。

そして、gon麹もそんな食いしん坊のメンクイなのである。

 
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DATA)
書籍名:「日本全国 懐かしくておいしい! ナポリタン大図鑑」
発売元:中経出版
著者:イートナポ
価格:1000円(税別)

肉好き必見! まいった!とうなった焼肉店。

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世の中に焼肉屋はごまんとある。
もちろんすべて食べ尽くせたら、どんなにいいだろう。
とはいえ、gon麹。肉派よりは魚派人間。
できれば焼肉屋さんは遠慮遠慮していた。

ところがどっこいである。
なんじゃ! これは!!!という焼肉屋に出会ってしまった。
場所は兵庫県宝塚市。
知る人ぞ知る、焼肉高山である。




酒友Sさんがここを味わずに肉を語るべからずといったとおり、
こちらの肉はもはや食というより、肉というカテゴリーの芸術作品であった。



注文はSさんにお任せして、ただひたすら、目の前にでてくる肉に
うなるしかないgon麹。

高山では処女の雌牛しかその名を名乗る資格が無いという「伊賀牛」のみ。
生で食べられるほどの鮮度のよさと美味さであることは
食いしん坊の第六感を刺激する。



※もちろん、きちんと火を通して食してください。

まるで赤い花が咲いたようなレバーにユッケ。
お肉からほのかに旨味というべきか美味しそうな匂いが鼻をくすぐる。



みているだけで、口のなかは涎の湖。決壊しそうな勢いである。



タンにステーキ、ハラミにロース。
様々な部位がでてくる。肉の部位に疎いのが悔やまれる(涙)が、どの部位も文句なし。
しかも齧ったとたん、口のなかで溶けるように胃袋の中に消えていった。



「あれ?今口にいれたのに、もうないよおお」と食いしん坊の本能がびっくりして、次なる肉へと箸を伸ばす。

箸は皿から焼台へ。焼台から口へと伊賀牛をピストン輸送。
タレやポン酢をつけて食べるのもいいが、
何もつけずに肉の味だけで満足できる。
これをほんものといわずになんといおう♪



肉厚のしいたけの食感もいい。
そして旬の先取り!、もとい、先食い! 松茸のホイル焼き。



熱を感じて松茸のかぐわかしい香りに、心メロメロ。
目尻さがって、口をあける麹1匹。
もはや、誰も止められない。



肉や野菜と一緒にいただいたのは薩摩無双の『蟇目』(ひきめ)。


昔ながらの木桶蒸留器で蒸留した子で、貯蔵は甕壷らしい。
力強い芋の香りを感じつつも、なんとも優しい味の世界をもつ子だ。

25度ある度数であり、アルコールの刺すような痛さはほとんどない。無濾過といわれなかったら、なんと丁寧に濾過しているんだろうかと思うくらいの柔らかな酒質である。
伊賀肉の味も壊さず、ちゃんとフォローしてくれる子である。




無我夢中で目の前の伊賀牛を食べ続け、
気付けば完食。
生まれてこの方、これほど焼肉を食べたことはないだろうというくらいの量を食べていた。
お腹満足。讃岐弁でいうと「おなかおきたー」となる。

「一度、ここの味を知ると、他の店に行きにくくなるので要注意やで」とSさんのしたり顔。
うん、ここはまいった、降参だ。




世の中に焼肉屋がごまんとある。
なかでもきっと誰が食べても
間違いなく5本の指にはいる、ほんまもんのうまき!焼肉店である。

味を思い出した瞬間、
「あ、食べたい、伊賀牛」と食いしん坊が騒ぎだした。
いつ、お店にいこうかなあ。
お財布とスケジュール帳をにらめっこ。



 
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DATA)
店名:焼肉 高山
住所:兵庫県宝塚市小林4-7-2
電話:0797-72-7828
営業:11:30~22:30 ランチは11:30~14:30
休 :不定休
備考:日本酒も焼酎も品揃えが多い。全席喫煙可

パリパリっと美しアテはう!鱗!?!?

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江戸時代の昔から「腐っても鯛」といわれる。
腐ってもという表現にひぇえ〜と顔をしかめたものだが、「ちぎっても錦」と同じ意味で、たとえ痛んでいても、素性のよいものはよく、それだけの値打ちがあるということだ。
まさに鯛は昔から海の魚の王者である。

そんな鯛の魅力をとことん書きつくされた料理本といって
まず頭に浮かぶのは『鯛百珍料理秘密箱』だろう。
発行されたのは天明5年乙巳7月。1785年のことである。

作者は景甫。
名門の屋敷の蔵などに秘蔵されている本を訪ね歩き、そして各地の名物を食べ歩きながら、すべてにわたり広く集めたものだ。
今でいうグルメ本というジャンル。
本の文は器土堂の翁と呼ばれた人が記している。彼は景甫が情報収集をしてきたものを、わかりやすく書き綴る、いわば編集ライター的存在であろう。
この『鯛百珍料理秘密箱』、実は大ベストセラーだったようで、発行元は江戸、大阪、伊勢の国で各1軒、京都の3軒が名を連ねた。
同じ文業世界にいるものとして(o^^o) 羨ましい!!!

内容は鯛料理を103項目紹介している。
誰もが愛した鯛の食し方を日本全国から探しだした内容は、
江戸時代の人間でなくても、興奮する。(*^◯^*)




数ある鯛料理の中で今宵、gon麹が出会ったのは「鯛の鱗」。
鱗といえば下ごしらえの際に力をいれて取る代物にて、台所のあちこちに飛び散るという面倒な部分。ましてや鯛の鱗となると硬く、量も半端ない。
厄介なものなのだが、実はこの鱗が珍味なのである。
大ぶりの鱗集め、天日干しをし、油でサッと素揚げにする。そこにひとつまみの塩を振れば……☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ まさにポテトチップスならぬ鯛チップス。
煎餅いや、海老殻の素揚げににた食感で、一度つまみだすともはや止まらない。
パリッパリッと音が口の中で軽快に聞こえる。
ビールにもってこいのアテだ。

王者鯛。
王者といわれる由縁は、頭から尾まで鱗一つとっても捨てるところがないからであろう。

 
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撮影協力:つちや
※『dancyu』焼酎サマー号、P80 にて紹介中。
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