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Channel: ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>
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スナフキンのときはぬるううういビールで。

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海外をスナフキンしていたとき、必ず飲んでいたのは地元のビールである。


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ビールの歴史は紀元前1万年前まで遡る。
様々な説があるが、歴史上記録されているのは
紀元前4000年頃、西アジアのメソポタミア文明のシュメール人によって造られていたと記録されている粘度板が見つかっている。
昔から伝わる『ニシカシ女賛歌』のなかには、数種類のビールと造り方が歌われているほどで、
人々の生活になくてはならなかった存在だったのだ。
ニシカシとは口を一杯にする女主人という意味をもち、
豊穣や収穫、性愛に戦闘を司る女神であると同時にビール造りの女神。
シュメール人はワインを造りだしたともいわれ、いわゆる酒呑みにとってなくてはならない文明だったといえるでしょう。
当時のビールは麦焼酎のような造り方をしていたともいわれており、焼酎の元祖ともいえるかもしれない。
原料に大麦やエンメル麦を使い、ビールの種類は黒ビール、褐色ビール、強精ビールなど多種多様にあったようだ。

もしかしたら、昔も今と同じくらいのビールの種類があったのではないだろうか。





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さて、話は現代に戻る。
去年夏から一番搾りのご当地ビールにシリーズに日本中のビールファンが熱狂している。
「○○つくり〜」と並べてのみ比べるのがおもしろいと、ついつい夢中になった。
大手メーカーのビールでさえ、味わい違うんだなああと感心しているなか(メーカーの工場は国内に11カ所のみ)
やはり各地で造られている地ビールこと、クラフトビールは味わいがきちんとあってよいものだ。


香川県にも地ビールが昔からある。
香川ブルワリーが造る『さぬきビール』。
空港や駅の売店などで見かけるなか、いつも帰省のときなどに手にするくらいだが
“アルト”を好んで購入する。


アルトはカラメル麦芽とロースト麦芽を原料にした本格的なドイツ風タイプ。
日本のビールだとキンキンに冷やして飲むのが当たり前だが、
このビールだけはちょっとぬるめのほうがおいしく感じる。



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日本のビールが冷たいのは清涼飲料としての役割があるから。
温度や湿度が高い日本はぬるい飲み物は好まれない傾向で、売れないからである。
はじめにもどるが、海外をスナフキンしているとき、ビールを注文すると
キンキンに冷えていないビールがでてくる。
慣れていないときは、の、飲めないよーとなるが、いつのまにかそれが心地よく、ビールのもつ香りや風味がよき味わいとなり楽しんでいる自分がいた。
このさぬきビールはそんな香り&風味を味わってもらいたいと香川ブルワリーが醸造したもの。
冷蔵庫から出した買いたてをすぐプシュっとプレタブをあげて飲むものではなく、
汗をかかなくなったくらいがちょうどいい塩梅というわけである。




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生温いビール。
彼をお供にスナフキンは続く。





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DATA)
香川ブルワリー(http://www.sanuki-beer.com/index.html)








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