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Channel: ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>
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地元酒に魅せられて

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「飛露喜」というと 酒吞みは目を輝かす銘柄の1つ。 もちろん旨い。 なれどそれ以上についつい手がのびるのが「泉川」だ。 もちろん醸す蔵元は廣木酒造で ある。
つい先日、某雑誌?で取り上げられたこともあり、ご存知の酒吞み同士も多いだろう。 自分が「泉川」に出会ったのは昨年、ちょうど1年前のことだった。 会津若松の酒屋さんで色々試飲させてもらったとき、 「これは飲んでおくべきだよ」とすすめられたのがはじまりだ。 「飛露喜」は都内で飲んだことがあったので、味は似てるんだろうと想像していた。 その考えが浅はかだったとわかったのは、封を開けて1秒もかからなかった衝撃を覚えている。 透明感があるのにコクの層が幾重にも連なり まるで天女の羽衣のように 手にはつかめないのに、そこに存在している旨味の存在。 確かめようと杯をすすめると 虹のように様々な味わいと変化していく。 余韻はあるのに意識をもとうとすると霞みのように消え 心の記憶にささやいてくる…… 「つかまらないよ」といたずらっこの妖精のような感じで。 そして現実にはあっという間に一升瓶は空になっていた。 あれ以来、「泉川」は自分の中で特別な存在である。 酒屋さんで見つけたら間違いなく手にいれる子になった。 ご縁で蔵元さんにもお会いしたことがある。 人当たりのいいユーモアを感じるイケメンさんだった。 色々お話聞きたかったが、いかんせん究極の人見知り。 予期せぬパターンの場合は貝になる。 それでも、この人の頭の中に、あの「泉川」の世界があるのだと思うと やはり関心は深まる。 今年も会津若松にお邪魔することがあり、酒屋さんで「泉川」を見つけた。 もちろん、移動中の酒;^_^Aになったのはいうまでもない。 酒友4人で、1時間弱で空っぽ。 やはり、あっという間に消えてしまった。 蔵は会津坂下の街中にあるとか。 いつか酒ナフキンでお邪魔したいものである。 これほどの酒がありながら、かつて廃業を考えたという話を聞いたときは、心底、廃業にならなくてよかったと思えた。 「泉川」は地元酒であるので、地元優先の販売だ。 やはり地元酒はいい。 いつまでも飲み飽きない性格をもっている。 一つの蔵でも 同銘柄でも、米や造り方によって、様々な子に成長する。 だからこそ、いろんな子に出会いたいと思うのが呑み助の心情なのだ。   ↑新しく登録中です。こちらもぽちっとよろしくお願いします。by gon麹

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