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Channel: ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>
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小腹が空いたからサタパンピン♪ 

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小腹がすいたとき、なにか齧りたいなあと考えるといくつか頭に浮かぶ。

そのひとつが



サタパンピン。
サタパンピンとは沖縄の揚げ菓子、サーターアンダギーのこと。
宮古島でサーターアンダギーをそう呼ぶ。

揚げドーナツのような食感のこの菓子は
とにかく気に入って時間をみつけては食べていた。

サーターアンダギーの語彙は
サーターが砂糖、アンダーギーはアンダ(油)とアギー(揚げ)で揚げるを意味し、揚げ物となる。
宮古島のサタパンピンはサタが砂糖、パンピンが天ぷらという意味をもつ。

サタパンピンは自分達で作ることもできる。
小麦粉に鶏卵、砂糖や黒砂糖とベーキングパウダーを柔らかめのクッキー生地に仕上げ、
丸めて低温の油で数分間揚げると完成。
とはいえ、やはり沖縄のサタパンピン、サーターアンダギーには叶わない。
特に宮古島のおばあの出来立てサタパンピンはアツアツで
揚げたてのサクっとした軽やかな触感が嬉しくなれる。
大きさも大人の拳くらいの大きさで、1個食べきれないくらいのかなりのボリューム。
口と手を油だらけにして島の子供と一緒にムシャムシャと食べていた。

球形の片側がサクっと割れ、人が笑っているような笑顔のように見えることから、
古くから結納の持参品など縁起物として用いられてもきた。
砂糖が貴重だった時代は、砂糖無しの白アンダギーがあったが、
今は黒糖、かぼちゃ、ごま、シークワサー、紅芋など、色々な種類がある。
各家で大きさや形、味も異なるので、まさに家庭の味といえるだろう。

梅雨に入ったからだろうか。
無償に、今、宮古島のサタパンピンが食べたくなった。
那覇でもなく、石垣でもない。宮古のサタパンピン。
それもあのときのおばあの味が、無償に懐かしい。
まだ夜が明けぬうちから、おばあの台所からは甘い香りが漂って
鼻をくんくんさせて、お財布を握りしめていた。

スケジュール帳はスナフキンはできそうな空白がいっぱい。
後はお財布との現実の相談か。

サタパンピンは泡盛との相性もよく
揚げ菓子の油を泡盛が流してくれるので、お気に入りという気持ちがあるのも事実である。

おいしいサタパンピン。
揚げたての大きなサタパンピン。
子供のように一心不乱で食べたいなあ。

小腹がますます空いてしまった……(不覚なり)。

 
↑新しく登録中です。こちらもぽちっとよろしくお願いします。by gon麹






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