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Channel: ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>
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誰もが一度は登頂したい! 吉祥寺のグルメ山

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「登頂した!!」
誰がいいだしたかわからないが、誰もが目を輝かす。



吉祥寺、肉山。
食いしん坊なら必ず耳したことがあるだろう。
予約がとりにくいことでも有名であるが、
チャンスさえうまくGETできれば行ける場所である。

メニューはおまかせコースのみ。
夜に2度。チャンスがあり登頂! した。



今回は昼。
12時〜のランチタイムだったが、ほぼ満席。
12時前に予約客がきちんと揃う。
料理は夜と同じ、おまかせのみ。
肉の合間に、エリンギや胡瓜、プチトマトなど野菜もあるので、
箸やすめならぬ、肉やすめに。



今回のコースは
えりんぎ→パテ→ソーセージ→豚ロース→胡瓜→馬ひれステーキ→らんぷ→和牛のもも
そして〆にカレーライス(卵かけごはんもある)。

パテは滑らかな生、そのものと、ちょっと炙ってもらった2種類。
生の切り口に見える肉の塊は食欲をそそる。しっとり感のなかに肉が凝縮した旨味の柱が鼻を突き抜ける。炙るとそこに香ばしさが加わり、モコモコっとした食感が口の中で踊りだした。



ソーセージはとにかく食べ応え十分。
いかんせん、ウィンナーやソーセージは大の苦手なのだが、
肉山のソーセージは脂を感じつつも、肉そのもの甘い旨味が勝り、
脂そのものもが自ら調味料化してる。



黒胡椒をくるんで食べた豚ロースはあっという間に胃袋に消えていた。



馬ひれステーキはとにかくう•ま•い。
馬肉というと地域限定食というイメージが強いが、ヘルシーさと栄養化が世間に認知されてからというもの、あちこちで目にするようになった。
口に入る回数も多くなったぶん、馬肉の世界にハマってしまうのも事実である。
サイコロ状にカットされた馬ひれ。



焼かれている表面でさえ、柔らかく、鮮やかな桜色した中のつやつやした見た目に
ドキュンと胸を射抜かれた。
まずは何もつけずにそのままで。
ほのかにやさしい馬の甘味が広がるなかに、にじみ出るすがすがしい肉汁がカッカッカッと駆けだすようで……。間違いなく、心の底からならぬ、胃袋の底から吠えてしまう。



薬味の柚子胡椒、タスマニア産の粒マスタードなどをつけると、
肉質がそれぞれにピシっと化けてくる。



柔らかい赤身肉で、味に深みがあるらんぷに旨味に重厚感がある和牛のももと続けば、
全身の毛穴という毛穴から食べた全ての肉の上質な香りや旨味が
シャボン玉のような形で一斉に放出しているような感覚に陥った。
肉に酔いしれた瞬間というべきだろう。
胃袋におさまった肉が押しては返す波ように、未熟な食いしん坊の味覚を何度も反芻させた。




目の前にでてくる肉山の料理もさりながら、
厨房内で大きな肉の塊を豪快に焼き上げる光景も、ここの魅力の1つであり、
スパイスでもある。
厳選した肉を惜しげもなく、なかでももっとも美味しい部分だけ提供するスタイル。
そんな肉を心おきなくかぶりつける、しゃぶれる贅沢さ。
肉好きにとっては聖地であり、食いしん坊にとっては憧れる山であることは間違いないだろう。

「登頂してくる」「登頂した!!」と誰もが目を輝かす、吉祥寺のグルメ山はここである。




 
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DATA)
店名:肉山
電話:0422-27-1635
営   :12:00〜 /17:00〜
休   :無
料理:コースのみ(5000円)、飲み物別。飲み放題あり(10000円)。
備考:カード不可。要予約。















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