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Channel: ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>
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イワシで鬼は外 福は内

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「鬼は外、福は内」



節分は本来「季節を分ける」暦で、季節が移り変わる節日を指し、
立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日に、1年に4回あるもの。
なかでも立春は1年のはじまりとして、最も尊重し、それから節分は春の節分のみを指すようになった。

立春を1年のはじまりであり、新年であったので、その前日の節分は大晦日。
平安時代、宮中では大晦日に陰陽師らによって
旧年の厄や災難を祓い清める「追儺」という行事が行われていた。

実は私達が「鬼」だとして面をつけるあの形。
もともと鬼でなく、この追儺の行事の方相氏の顔(面)だったといわれる。


@京都、吉田神社の追儺の行事絵。

この方相氏の面があまりに恐かったので、庶民が鬼と勘違いし、追い出される鬼となったのだ。

豆をまきだしたのは室町時代。
豆をまいて悪鬼を追い出す行事に発展し民間に定着した。

豆と同時に節分に欠かせないのが
柊とイワシ。

節分の夜に出没するとされた鬼、邪気は柊の葉の棘によって、鬼の目を刺し追い払い、イワシの頭の匂いが鬼が嫌いなものでこれらを戸口に刺していると鬼が近づけないとされた。

節分の夕刻、柊の枝にイワシの頭を刺し出口に挿し、
邪霊悪鬼の侵入を妨ぐ風習は主に西日本で行われている。
さらにイワシを焼くことでその臭いと煙で邪気を追い払うといわれている。

ここまで効果が強いイワシ。
だったら食べたら、体のなかの邪気も追い払ってくれるはず。
「イワシの頭も信心」という諺があるように信じるものは救われるということであろう。



鬼も追い払うイワシ。
栄養も優れもので、青魚に多い不飽和脂肪酸のEPAやDHAが豊富に含まれており、これらの不飽和脂肪酸は血中コレステロールを下げ、血液をさらさらにする働きがあり、脳血栓や心筋梗塞の予防をするといわれている。
DHAは脳細胞を作る材料。
脳や神経の働きを良くする作用を持っており、子供だけでなく大人にとっても必要な要素だ。
さらにカルシウムとその吸収を高めるビタミンDやは成長を促進し細胞を活性化させるので、子供の成長期には欠かせない食材だ。
イワシの栄養豊富さは昔から知られており、節分の風習も健康に過ごす先人の教えがこめられているのだといえよう。

邪気を追い払い、健康に過ごすためにも
恵方を大事に

「鬼は外、福は内」

 
↑新しく登録中です。こちらもぽちっとよろしくお願いします。by gon麹

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