またひとつ、寂しいなという酒話。
愛読雑誌のひとつだった『古典酒場』が今回の号をもっていったんFINALを迎えた。
思えば、この雑誌を目にしたのは2007年のvol.3号だった記憶がある。
闇市・横町特集で、アンダーグランドかつディープな横町と名のつく酒屋通りを
これでもか!って特集されていた号だった。
まるでラビリンスのような複雑な路地に連なる赤提灯や暖簾がうつった写真をみては
ここに入ったら、一生、出てこれないのじゃないだろうかと思ったくらいである。
※今では当たり前のようにそんな路地をみつけては、ニンマリしてウロウロしている。
本屋で見かけては、時間があれば、立ち読みし(買えよ!)
時間がなければ、中身も確かめずにレジに並んだ。(確かめろよ!)
とにかくいつも酒のニオイ、ザワザワザワと人がざわめく声が聞こえていた雑誌だった。
物書きとして、いつかこの雑誌のお手伝いしたいなと思うこともあった。
だけど、好きな雑誌だから、それはやめとこうと思うこともあった。(どっちやねん!)
それでも発売日なると、本屋もしくはコンビニで出かけ、手にとっていた。
『古典酒場』は創刊されて6年たったそうである。
まだ6年?という感じでもある。ずいぶん昔から読んでいたような錯覚さえあるくらいだ。
だから、FINALと聞いたとき、思わず、え!?と耳を疑った。
なんで?どーして?と密かにブーイングさえおこしていた。
でも、古典酒場の編集長のブログには、今回のFAINALのわけをきちんと綴られていた。
「たくさんの方々に古き酔き酒場の魅力に触れていただけたら。
その一念で僭越ながら酒場の水先案内人にとして編集製作をしてまいりました。
そして今。いろんな酒場で
若い人からご年配の方まで男性も女性も
女性のひとり呑みにも
遭遇することが本当に増えました。
ブームの今だからこそ、
水先案内人としての役目は、ひと段落の頃合いです。
現状での「古典酒場」は、この12号目で最終号とすることにいたしました。
このまま単なるブームではなく
酒場の魅力がひとりひとりの心に根付いていってくれるはずそう信じております」
※古典酒場編集長酔いどれブログより抜粋(http://ameblo.jp/kotensakaba/ )
水先案内人んとしての役目のひと段落。
この一文をみたとき、そうだ……と納得できた。
『古典酒場』1冊は
日本の路地に埋もれて?いや、見つけられなかった場所に
人の目が向き、なんだかおもしろそうやない?という心に火をつけてくれたのだ。
gon麹もそのひとりである。
そして、今日の古典酒場には若いお姉さんが何人も楽しそうに食べて呑んでいる姿があり、
それが当たり前のようになっている。
きっと『古典酒場』が創刊される前はそんな光景は皆無だっただろう。
あっても、なんでここにネーチャンがいる?という白い目で見られていたかもしれない。
そんな世の中の色眼鏡を外してくれたのも『古典酒場』なのである。
雑誌を開いてまず、編集長の呑んだくれ記を読むと、
間違いなく、10人が10人、吹き出すだろう。
なので、ご飯を食べていないときに読むことをおすすめする。
酒と共に生きるとは何ぞや!というのを世の中に知らしめてくれる編集長記だ。
そして、もう1頁、めくると
その編集長を 陰になり日向になり守ってくれた旦那様こと、古典酒場発行人さんの手記は
ひぇえええと正座をしながら読んでしまうくらいの内容である。
そこには自分の保護者からよくいわれることがそのまんま、いや、それ以上だけど!(ここ強調!)
記載されていた。
※いつもお世話になっている保護者の気持ちが少しわかった(汗)。
とにかくFINALのこの号は酒呑みならず、本好きならば、手元に1冊はもっておくべきものだろう。
特集には「古典酒場、ボクの原点」で、
酒呑みの大先輩、大御所が酒場に魅了された原点となった酒場で
ご自身の酒場半生記を語っているというなんとも、うれしたのし、ありがたやの企画である。
太田和彦さん×銀座「樽平」
吉田類さん×神田「みますや」
大川渉さん×四つ木「ゑびす」
外波山文明さん×新宿ゴールデン街「クラクラ」
マイク・モラスキーさん×お花茶屋「東邦酒場」
藤木TDCさん×十条「喜多八」
浜田信郎さん×野毛「武蔵屋」
ほら、もうこれだけでも手にいれないとなんか損した気分になるじゃないか!!!
177頁とかなりの分厚さ、そして2000円と雑誌にしてはかなりのお値段。
なれど、それでも、こんな値段でいいの?と思わせるくらいの内容てんこもりなのである。
20日(月)の発売日は都内で『古典酒場』の発売会が開催されていた。
あいにくの霧雨だったが、ファンは集う。それが『古典酒場』ファンである。
もちろん、gon麹もかけつけた。
17時開始だったが、フライングして15分、はやくついてしまい、本屋の中で待機。
そして無事ゲットできた。
もちろん、参加ご褒美として、記念グッズもいくつかもらえた♡
手にするとズシリと重い『古典酒場』。あの家庭画○か!と思わせるほどの重量感。
雨のなか、この重さは苦役!
なれど、この重さを噛み締めつつ、汗をふきふき、雑誌を開いて、まずは一杯!
これが絶対、旨いはずだ。
きっと編集長はじめ、編集部もそのようにもくろんでいたに違いない♪
「これからはもっともっと酒場の、人の、お酒の深淵に触れられるようなことができたら、
そんなことも考えておりますので、
いつかきっと、「古典酒場」season2でお目にかかれますことを楽しみにしながら……」
※古典酒場編集長酔いどれブログより抜粋(http://ameblo.jp/kotensakaba/ )
なにはともあれ、『古典酒場』FINALは寂しいなれど、
編集長のブログの言葉どおり、いつか復活、season2としてまた出会えるのを期待して。
酒呑みは今日も変わらず酒場の小径をそぞろそぞろと歩むのだろう。
↑新しく登録中です。こちらもぽちっとよろしくお願いします。by gon麹
愛読雑誌のひとつだった『古典酒場』が今回の号をもっていったんFINALを迎えた。
思えば、この雑誌を目にしたのは2007年のvol.3号だった記憶がある。
闇市・横町特集で、アンダーグランドかつディープな横町と名のつく酒屋通りを
これでもか!って特集されていた号だった。
まるでラビリンスのような複雑な路地に連なる赤提灯や暖簾がうつった写真をみては
ここに入ったら、一生、出てこれないのじゃないだろうかと思ったくらいである。
※今では当たり前のようにそんな路地をみつけては、ニンマリしてウロウロしている。
本屋で見かけては、時間があれば、立ち読みし(買えよ!)
時間がなければ、中身も確かめずにレジに並んだ。(確かめろよ!)
とにかくいつも酒のニオイ、ザワザワザワと人がざわめく声が聞こえていた雑誌だった。
物書きとして、いつかこの雑誌のお手伝いしたいなと思うこともあった。
だけど、好きな雑誌だから、それはやめとこうと思うこともあった。(どっちやねん!)
それでも発売日なると、本屋もしくはコンビニで出かけ、手にとっていた。
『古典酒場』は創刊されて6年たったそうである。
まだ6年?という感じでもある。ずいぶん昔から読んでいたような錯覚さえあるくらいだ。
だから、FINALと聞いたとき、思わず、え!?と耳を疑った。
なんで?どーして?と密かにブーイングさえおこしていた。
でも、古典酒場の編集長のブログには、今回のFAINALのわけをきちんと綴られていた。
「たくさんの方々に古き酔き酒場の魅力に触れていただけたら。
その一念で僭越ながら酒場の水先案内人にとして編集製作をしてまいりました。
そして今。いろんな酒場で
若い人からご年配の方まで男性も女性も
女性のひとり呑みにも
遭遇することが本当に増えました。
ブームの今だからこそ、
水先案内人としての役目は、ひと段落の頃合いです。
現状での「古典酒場」は、この12号目で最終号とすることにいたしました。
このまま単なるブームではなく
酒場の魅力がひとりひとりの心に根付いていってくれるはずそう信じております」
※古典酒場編集長酔いどれブログより抜粋(http://ameblo.jp/kotensakaba/ )
水先案内人んとしての役目のひと段落。
この一文をみたとき、そうだ……と納得できた。
『古典酒場』1冊は
日本の路地に埋もれて?いや、見つけられなかった場所に
人の目が向き、なんだかおもしろそうやない?という心に火をつけてくれたのだ。
gon麹もそのひとりである。
そして、今日の古典酒場には若いお姉さんが何人も楽しそうに食べて呑んでいる姿があり、
それが当たり前のようになっている。
きっと『古典酒場』が創刊される前はそんな光景は皆無だっただろう。
あっても、なんでここにネーチャンがいる?という白い目で見られていたかもしれない。
そんな世の中の色眼鏡を外してくれたのも『古典酒場』なのである。
雑誌を開いてまず、編集長の呑んだくれ記を読むと、
間違いなく、10人が10人、吹き出すだろう。
なので、ご飯を食べていないときに読むことをおすすめする。
酒と共に生きるとは何ぞや!というのを世の中に知らしめてくれる編集長記だ。
そして、もう1頁、めくると
その編集長を 陰になり日向になり守ってくれた旦那様こと、古典酒場発行人さんの手記は
ひぇえええと正座をしながら読んでしまうくらいの内容である。
そこには自分の保護者からよくいわれることがそのまんま、いや、それ以上だけど!(ここ強調!)
記載されていた。
※いつもお世話になっている保護者の気持ちが少しわかった(汗)。
とにかくFINALのこの号は酒呑みならず、本好きならば、手元に1冊はもっておくべきものだろう。
特集には「古典酒場、ボクの原点」で、
酒呑みの大先輩、大御所が酒場に魅了された原点となった酒場で
ご自身の酒場半生記を語っているというなんとも、うれしたのし、ありがたやの企画である。
太田和彦さん×銀座「樽平」
吉田類さん×神田「みますや」
大川渉さん×四つ木「ゑびす」
外波山文明さん×新宿ゴールデン街「クラクラ」
マイク・モラスキーさん×お花茶屋「東邦酒場」
藤木TDCさん×十条「喜多八」
浜田信郎さん×野毛「武蔵屋」
ほら、もうこれだけでも手にいれないとなんか損した気分になるじゃないか!!!
177頁とかなりの分厚さ、そして2000円と雑誌にしてはかなりのお値段。
なれど、それでも、こんな値段でいいの?と思わせるくらいの内容てんこもりなのである。
20日(月)の発売日は都内で『古典酒場』の発売会が開催されていた。
あいにくの霧雨だったが、ファンは集う。それが『古典酒場』ファンである。
もちろん、gon麹もかけつけた。
17時開始だったが、フライングして15分、はやくついてしまい、本屋の中で待機。
そして無事ゲットできた。
もちろん、参加ご褒美として、記念グッズもいくつかもらえた♡
手にするとズシリと重い『古典酒場』。あの家庭画○か!と思わせるほどの重量感。
雨のなか、この重さは苦役!
なれど、この重さを噛み締めつつ、汗をふきふき、雑誌を開いて、まずは一杯!
これが絶対、旨いはずだ。
きっと編集長はじめ、編集部もそのようにもくろんでいたに違いない♪
「これからはもっともっと酒場の、人の、お酒の深淵に触れられるようなことができたら、
そんなことも考えておりますので、
いつかきっと、「古典酒場」season2でお目にかかれますことを楽しみにしながら……」
※古典酒場編集長酔いどれブログより抜粋(http://ameblo.jp/kotensakaba/ )
なにはともあれ、『古典酒場』FINALは寂しいなれど、
編集長のブログの言葉どおり、いつか復活、season2としてまた出会えるのを期待して。
酒呑みは今日も変わらず酒場の小径をそぞろそぞろと歩むのだろう。
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