純米酒。
簡単にいうと原料に米、米こうじ、水だけを使った清酒のことであり、純米と呼ぶことが多い。
純米酒が好きだという女性も増えてきた昨今、
6日日曜日、渋谷で「純米酒フェスティバル2013秋」が開催された。
純米酒普及推進委員会が全国の蔵に働きかけ、純米酒の美味さ、美味しさを多くの人に知ってもらおうという主旨のもと、2000年に第1回が開催され、今回で28回目だという。
会の回数もさりながら、集う蔵の数も半端がない。
会では全国から33蔵、185種類の純米酒が提供された。
各蔵自慢の純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒が並ぶブース。
酒瓶が行儀よく並ぶ光景はまさに純米酒ギャラリー。
みているだけで目が♡になる。
会の時間は12時から。
着席スタイルなので、参加者は各々の座席でスタンバイである。
そして「開催いたします!」の言葉と同時に、それぞれが目指すブースへ!
運動会の徒競走のように走りだした。
開催宣言がら1分。兵庫県、本田商店の「龍力」の前に行列。のびてのびてなんと!会場の隅から隅への大行列。
同時刻に大行列ができたブースがもう一つ。福井県、加藤吉平商店の「梵」である。
酒飲みでつくった2列の大行列。さながら、2匹の酒龍のようだ。
そんな様子に爆笑しつつ、まずお邪魔したのは、酒ナフキンで何度もお邪魔している佐渡の北雪酒造。
純米大吟醸五百万石、佐渡産の酒造好適米を50%以下まで磨いた子である。
「お米だけで長期低温発酵させたもの」と教えてもらい、口に含むと
さらりとした飲み口の後に広がる豊かな香り。
純米吟醸五百万石、山田錦と続き、一番のお気に入りは純米酒。
ほろっとするような滑らかさにスッとのびる笹の葉のような旨味のライン。
清々しい酒だ。
佐渡の海のアテをつまみつつ、くぃっといけば……
想像だけで涎がこぼれる。
岐阜の津島屋の「津島屋 外伝 三十七才の春」。
これはまずラベルのネーミングに心惹かれた。
岐阜県産の契約栽培・低農薬の山田錦を原料にた数量限定の酒ということで、
現杜氏である、酒向博昭氏が自分自身を表現した渾身の酒。
そして年齢は三十八歳。
一昨年は「三十六才の春」、昨年は「三十八才の春」と酒の名前が変化する子。来年はもちろん三十九才の春となるのだ。
精米50%。上槽したそのままで、濾過・加水することなく瓶詰された純米大吟醸無濾過生原酒は香り高く、スマートな味わいの筒が体の奥から突き抜けていく。
まるで白ワインを飲んでいるような感覚だ。
様々なブースをのぞき、試飲させてもらいつつ、
ここはいっとく!と突き進んだのが福井の加藤吉平商店、「梵」。
「梵 超吟用 中取り 無濾過生原酒 斗びん囲い純米大吟醸」。
杯に注がれた瞬間、春の花畑にいるような甘い香りが漂い、この子、すごいかも!とドキドキする心をおちつかせるべく、一口飲むと!
完熟間近のフルーツがいくつも重なりあったような甘さとともにフレッシュな旨みが滝壺にながれていく滝の流れのようにやってくる。
甘みだけでなく、キレのある後口の爽快さは抜群で、上等な絹を触っているような、なんともいえぬ美しい味の道が1本、頭の先からつま先までのびていった。この世の美人といえぬ、天女のような存在というべきだろうか。
この子に行列をつくった酒呑みはこの天女に魅了されたのだ。
恐るべし、恐るべし!「梵」。
12時から14時30分という長丁場。
前半1時間は、酒呑み、皆、ブースに群がり、試飲続けるものの、
ひとり、またひとりとペースダウン。
そりゃそうだ(笑)。
もちろん自分もペースダウン。こういうときに活躍するのが、燗!の子である。
幾つかのブースには燗つけがあるのを初めに確認したので、
疲れてくると、燗のあるゾーンへ。
酒呑みが考えるのは同じようで、後半はほぼ、燗のあるブースに群がりだした参加者達。
皆さん、自分の体調、よくご存知である。
秋田の斎彌酒造店「隠し酒」の燗を狙う呑み助、勢揃い!
10年間、長期の安定した冷蔵管理された子。
ここですでにニンマリ1。
滑らかでコクがある熟成酒。枯淡な味わいにニンマリ2。
熟成好きとしてはたまりませんな。
まろやかな喉越し。これはチーズと食べたい。
バランスのよい落ち着いた味。これは焼き魚と食べたい。
どんどん食べたいものが浮かんでくる。
これぞ酒呑みの得意技♪
さて2時間半。どれくらい飲んだのだろう。
こちらの会は着席スタイルなのがありがたい。
疲れたら、自分の席で休むことができるし、落ち着いて食事もできる。
用意されていたお弁当は酒のアテになりそうな具ばかり。
しばし休憩&お弁当をつっついて、次はどこへいこうかと考えていると
同テーブルの人と情報交換タイムとなる。
「これ飲んだ?」「あそこどう?」「これ飲んでみて?」など一石三鳥だ。
これもひとつの酒縁。
会が終わるとき「どこかの居酒屋さんで会いたいですね」と握手。
会が始まったときは知らぬ仲、会が終わるときは酒友。
呑み助って愛すべき存在だ。
外にでると青空眩しい真っ昼間。
普段なら、人目を避けて!?歩く酔っぱらいも
会の酔い気分でぞろぞろ歩く呑み助の行列にまじってしまえば、恐いものなし。酒呑み、皆兄弟である。
↑新しく登録中です。こちらもぽちっとよろしくお願いします。by gon麹
※会の詳しい情報はフルネットHPにてご確認ください。
http://www.fullnet.co.jp/00_junfes/2013aki/
簡単にいうと原料に米、米こうじ、水だけを使った清酒のことであり、純米と呼ぶことが多い。
純米酒が好きだという女性も増えてきた昨今、
6日日曜日、渋谷で「純米酒フェスティバル2013秋」が開催された。
純米酒普及推進委員会が全国の蔵に働きかけ、純米酒の美味さ、美味しさを多くの人に知ってもらおうという主旨のもと、2000年に第1回が開催され、今回で28回目だという。
会の回数もさりながら、集う蔵の数も半端がない。
会では全国から33蔵、185種類の純米酒が提供された。
各蔵自慢の純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒が並ぶブース。
酒瓶が行儀よく並ぶ光景はまさに純米酒ギャラリー。
みているだけで目が♡になる。
会の時間は12時から。
着席スタイルなので、参加者は各々の座席でスタンバイである。
そして「開催いたします!」の言葉と同時に、それぞれが目指すブースへ!
運動会の徒競走のように走りだした。
開催宣言がら1分。兵庫県、本田商店の「龍力」の前に行列。のびてのびてなんと!会場の隅から隅への大行列。
同時刻に大行列ができたブースがもう一つ。福井県、加藤吉平商店の「梵」である。
酒飲みでつくった2列の大行列。さながら、2匹の酒龍のようだ。
そんな様子に爆笑しつつ、まずお邪魔したのは、酒ナフキンで何度もお邪魔している佐渡の北雪酒造。
純米大吟醸五百万石、佐渡産の酒造好適米を50%以下まで磨いた子である。
「お米だけで長期低温発酵させたもの」と教えてもらい、口に含むと
さらりとした飲み口の後に広がる豊かな香り。
純米吟醸五百万石、山田錦と続き、一番のお気に入りは純米酒。
ほろっとするような滑らかさにスッとのびる笹の葉のような旨味のライン。
清々しい酒だ。
佐渡の海のアテをつまみつつ、くぃっといけば……
想像だけで涎がこぼれる。
岐阜の津島屋の「津島屋 外伝 三十七才の春」。
これはまずラベルのネーミングに心惹かれた。
岐阜県産の契約栽培・低農薬の山田錦を原料にた数量限定の酒ということで、
現杜氏である、酒向博昭氏が自分自身を表現した渾身の酒。
そして年齢は三十八歳。
一昨年は「三十六才の春」、昨年は「三十八才の春」と酒の名前が変化する子。来年はもちろん三十九才の春となるのだ。
精米50%。上槽したそのままで、濾過・加水することなく瓶詰された純米大吟醸無濾過生原酒は香り高く、スマートな味わいの筒が体の奥から突き抜けていく。
まるで白ワインを飲んでいるような感覚だ。
様々なブースをのぞき、試飲させてもらいつつ、
ここはいっとく!と突き進んだのが福井の加藤吉平商店、「梵」。
「梵 超吟用 中取り 無濾過生原酒 斗びん囲い純米大吟醸」。
杯に注がれた瞬間、春の花畑にいるような甘い香りが漂い、この子、すごいかも!とドキドキする心をおちつかせるべく、一口飲むと!
完熟間近のフルーツがいくつも重なりあったような甘さとともにフレッシュな旨みが滝壺にながれていく滝の流れのようにやってくる。
甘みだけでなく、キレのある後口の爽快さは抜群で、上等な絹を触っているような、なんともいえぬ美しい味の道が1本、頭の先からつま先までのびていった。この世の美人といえぬ、天女のような存在というべきだろうか。
この子に行列をつくった酒呑みはこの天女に魅了されたのだ。
恐るべし、恐るべし!「梵」。
12時から14時30分という長丁場。
前半1時間は、酒呑み、皆、ブースに群がり、試飲続けるものの、
ひとり、またひとりとペースダウン。
そりゃそうだ(笑)。
もちろん自分もペースダウン。こういうときに活躍するのが、燗!の子である。
幾つかのブースには燗つけがあるのを初めに確認したので、
疲れてくると、燗のあるゾーンへ。
酒呑みが考えるのは同じようで、後半はほぼ、燗のあるブースに群がりだした参加者達。
皆さん、自分の体調、よくご存知である。
秋田の斎彌酒造店「隠し酒」の燗を狙う呑み助、勢揃い!
10年間、長期の安定した冷蔵管理された子。
ここですでにニンマリ1。
滑らかでコクがある熟成酒。枯淡な味わいにニンマリ2。
熟成好きとしてはたまりませんな。
まろやかな喉越し。これはチーズと食べたい。
バランスのよい落ち着いた味。これは焼き魚と食べたい。
どんどん食べたいものが浮かんでくる。
これぞ酒呑みの得意技♪
さて2時間半。どれくらい飲んだのだろう。
こちらの会は着席スタイルなのがありがたい。
疲れたら、自分の席で休むことができるし、落ち着いて食事もできる。
用意されていたお弁当は酒のアテになりそうな具ばかり。
しばし休憩&お弁当をつっついて、次はどこへいこうかと考えていると
同テーブルの人と情報交換タイムとなる。
「これ飲んだ?」「あそこどう?」「これ飲んでみて?」など一石三鳥だ。
これもひとつの酒縁。
会が終わるとき「どこかの居酒屋さんで会いたいですね」と握手。
会が始まったときは知らぬ仲、会が終わるときは酒友。
呑み助って愛すべき存在だ。
外にでると青空眩しい真っ昼間。
普段なら、人目を避けて!?歩く酔っぱらいも
会の酔い気分でぞろぞろ歩く呑み助の行列にまじってしまえば、恐いものなし。酒呑み、皆兄弟である。
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※会の詳しい情報はフルネットHPにてご確認ください。
http://www.fullnet.co.jp/00_junfes/2013aki/