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Channel: ゴン麹 酔いどれ散歩千鳥足 <野望と無謀>
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赤いダイヤをもつせいこちゃん

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せいこちゃーんと黄色い声があがるのは
永遠のアイドル、松田聖子さん!であるが、
今回は別のせいこちゃん。



せいこちゃんことせいこ蟹は日本海、冬の味覚の王者「越前蟹」の雌。
福井県ではせこ蟹、せいこ蟹と呼ばれている。
11月に解禁となる越前かには港は活気づき、ニュースでもよくとりあげられる、
日本の冬の名物光景だ。
せいこ蟹は25cm前後で、「越前蟹」に比べると小さめ
どちらかというと身の大きい雄を求めがちだが、
このせいこ蟹、ミソと卵が絶品!

腹に抱いている受精卵は舌の上ですぅーっととろける。
卵巣はあまりのうまさに、赤いダイヤとも呼ばれているそうだ。

せいこ蟹は、翌年の1月10日前後に産卵を始める。
そう、ちょうど今からが産卵期に入る。
そのらめ漁獲は11月の解禁から大晦日の約2カ月間だけ。
希少な自然がもたらす限定の味なのだ。

はちきれないばかりのたくさんの卵を抱えているせいこ蟹。
でもやっぱり呑み助として狙うのは!
甲羅のなかのまったりしたミソだ。



そのまま食べるのはもちろん美味しい。
でも少し残し、ここにちょっと燗つけた日本酒をそそぐ。

そう。甲羅酒である。

日本酒にミソのまったりとした濃密な味がとけこんで、
これはもう脳天直撃。海が育んでくれたうまきものだ。




身は小さくとも甘さは倍々。
甲羅に潜む濃厚なミソ。
蟹の季節、せいこ蟹のせいこちゃんはやっぱり呑み助食いしん坊のアイドルである。


 
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※越前蟹は漁獲されると海水入りの水槽に入れられるそうで、珍しく生きたままの状態で港に戻るそうです。そして皇室に献上される蟹。やはりありがたき日本の誇れる食材です。







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