5月。立夏をもうすぐ迎える今の時期は初夏。
春うららの陽射しはいつのまにか、燦々と照りつける強い陽射しへと変わってきた。
夏日を更新する天気予報に、またこの時期が来たのかと萎えるときでもある。
寒さ苦手(詳しくいえば、白い大雪が怖い)の冬生まれ。
ならば暑いのは得意か? いや、大の苦手である。
ギラギラの紫外線は悲鳴あげる前にダウンするのが、これからの季節だ。
とはいえ、放浪好き。島好き。
自分の我侭体調に甘んじるのはもったいない!
出かけてなんぼの!スナフキンである。
さて、久しぶりに沖縄へスナフキンで御邪魔した。
沖縄の本島はいつも離島の通過地点になっていたので、
本島のみでのんびり過ごすのは久しぶりである。
夜のお楽しみ!? もすこしずつ様変わりしてて、
昔の記憶をたどりつつ、繁華街を彷徨った。
そんな中、友人が教えてくれたのが『酒膳 眞栄田』。
那覇の繁華街からちょっと離れた久米にあり、
暖簾がでていなければ民家と間違えそうだ。
店内はテーブル、小あがり、カウンター、そして奥に個室がある。
どこに座っても中庭の琉球庭園が眺められるようになっており、
落ち着いた雰囲気。
メニューはアラカルトもあるが、
ここでのおすすめはやはり会席酒膳のコース。
3000円〜8000円とある。
今回は8品楽しめる眞栄田御前をチョイス。
コースの料理は沖縄の郷土食材を使った家庭料理。
もずく酢にジーマミ豆腐など馴染みあるものから、これは!? という食材もでてくる。
このドゥル天。
元々は昔からあるドゥルワカシーという琉球料理がはじまりだと聞く。
ドゥルワカシーとは田芋の茎をつかった琉球料理で、田芋の繁殖のように子孫繁栄の喜びが広がりますようにという意味をもっているそうだ。
ドゥルワカシーは本来、ドロっとした料理。
そのドゥルワカシーを丸めて油であげたものがドゥル天となる。
田芋の粘り気がしっかりとあり、モッチモチ。
味付けは各家庭で異なるそうだが、芋独特の甘さもしっかりあり、
おやつとしてもいい。もちろん泡盛のアテにいいのは間違いない。
沖縄近海で採れた刺身三点盛り。
酢橘を絞って蛸を食べるというのは沖縄らしく、暑さにへばりそうなときはハマりそうだ。
沖縄郷土料理として、欠かせないのは海ぶどう。
全国に有名になった海ぶどうだが、やはり現地で食べるのが一番うまい。
プチプチとした実と茎の食感は
何もつけずに食べることもおすすめだが、
鮪と一緒にかつら剥きをした大根で包んだ生春巻き風のスタイルは見た目もオシャレかつ食べやすい。
エバという白身の小魚はロウニンアジの別称。
素揚げは頭はパリっと。身はふっくらしている。
小骨もあるが、骨もしっかり食べられるので、カルシウム摂取もバッチリ。
ニンジンシリシリは沖縄スナフキンを始めたときからの大好物。
ニンジンだけでなく、ナーベラやピーマン、ジャコといったものと一緒に
炒めると味わいはより深まる。
そしてアシティビチ。
長時間かけてじっくり煮込んだティビチは軟骨など、トロトロのゼラチン質となった一品。
この食感はハマると一生つきまとう沖縄料理。
プルップルのゼラチンはコラーゲンそのもので
沖縄の女性は若く、元気な秘訣はこのティビチにありといっても大げさではないだろう。
美容と健康のためにも♪
ここに泡盛をクビっといけば、とろりと溶けるゼラチンと共に体に染み込んでいくのがよくわかる。
会席酒膳コースにはカラカラに入った古酒も1本つく。
もちろん、1本で満足できるはずもなく、
追加オーダーとなるのは言わずもがな。
古酒をまずは少しそのままで
後はのんびりと水割りで。
これまで沖縄料理店というと、ワイワイと隣に座った人と仲良くサンシンの音色で踊り唄い、飲み明かすという雰囲気が多い。それは沖縄らしく、大好きな光景でもある。
この眞栄田も隣席の人と話をしたり、楽しく酒を酌み交わしたりもできるが、
店内を流れる空気は、ほどよい客の会話が耳にかすかに届く感じの安らぎがあふれているので、
自分の時間を静かに楽しみたい時や仕事などの打ち合わせなどにも利用しやすい。
沖縄の繁華街の飲食店でこういうタイプの沖縄料理店は少なかった。
年配の人もゆっくりと、
家族連れで個室もあるので周りに気兼ねなく楽しめる。
静かに美味しく上質な沖縄時間を楽しめるこの空間。
知っておきたい素敵な場所である。
↑新しく登録中です。こちらもぽちっとよろしくお願いします。by gon麹
会席酒膳の〆いでてくるのはセーファン、菜飯。
セーファンも琉球王朝時代の宮廷料理で、ご飯の上に具をのせ、かけ汁をかけて食べるもの。
生姜の風味がほのか感じる鰹だしの上品な味付け。
たくさん食べて飲んだ後でもしっかり胃袋に入る一品。
DATA)
店名:眞栄田
住所:那覇市久米2-11-22
電話:098-943-8955
営 :11:30~14:00/17:00~24:00
休 :日祝、旧盆、年末年始
春うららの陽射しはいつのまにか、燦々と照りつける強い陽射しへと変わってきた。
夏日を更新する天気予報に、またこの時期が来たのかと萎えるときでもある。
寒さ苦手(詳しくいえば、白い大雪が怖い)の冬生まれ。
ならば暑いのは得意か? いや、大の苦手である。
ギラギラの紫外線は悲鳴あげる前にダウンするのが、これからの季節だ。
とはいえ、放浪好き。島好き。
自分の我侭体調に甘んじるのはもったいない!
出かけてなんぼの!スナフキンである。
さて、久しぶりに沖縄へスナフキンで御邪魔した。
沖縄の本島はいつも離島の通過地点になっていたので、
本島のみでのんびり過ごすのは久しぶりである。
夜のお楽しみ!? もすこしずつ様変わりしてて、
昔の記憶をたどりつつ、繁華街を彷徨った。
そんな中、友人が教えてくれたのが『酒膳 眞栄田』。
那覇の繁華街からちょっと離れた久米にあり、
暖簾がでていなければ民家と間違えそうだ。
店内はテーブル、小あがり、カウンター、そして奥に個室がある。
どこに座っても中庭の琉球庭園が眺められるようになっており、
落ち着いた雰囲気。
メニューはアラカルトもあるが、
ここでのおすすめはやはり会席酒膳のコース。
3000円〜8000円とある。
今回は8品楽しめる眞栄田御前をチョイス。
コースの料理は沖縄の郷土食材を使った家庭料理。
もずく酢にジーマミ豆腐など馴染みあるものから、これは!? という食材もでてくる。
このドゥル天。
元々は昔からあるドゥルワカシーという琉球料理がはじまりだと聞く。
ドゥルワカシーとは田芋の茎をつかった琉球料理で、田芋の繁殖のように子孫繁栄の喜びが広がりますようにという意味をもっているそうだ。
ドゥルワカシーは本来、ドロっとした料理。
そのドゥルワカシーを丸めて油であげたものがドゥル天となる。
田芋の粘り気がしっかりとあり、モッチモチ。
味付けは各家庭で異なるそうだが、芋独特の甘さもしっかりあり、
おやつとしてもいい。もちろん泡盛のアテにいいのは間違いない。
沖縄近海で採れた刺身三点盛り。
酢橘を絞って蛸を食べるというのは沖縄らしく、暑さにへばりそうなときはハマりそうだ。
沖縄郷土料理として、欠かせないのは海ぶどう。
全国に有名になった海ぶどうだが、やはり現地で食べるのが一番うまい。
プチプチとした実と茎の食感は
何もつけずに食べることもおすすめだが、
鮪と一緒にかつら剥きをした大根で包んだ生春巻き風のスタイルは見た目もオシャレかつ食べやすい。
エバという白身の小魚はロウニンアジの別称。
素揚げは頭はパリっと。身はふっくらしている。
小骨もあるが、骨もしっかり食べられるので、カルシウム摂取もバッチリ。
ニンジンシリシリは沖縄スナフキンを始めたときからの大好物。
ニンジンだけでなく、ナーベラやピーマン、ジャコといったものと一緒に
炒めると味わいはより深まる。
そしてアシティビチ。
長時間かけてじっくり煮込んだティビチは軟骨など、トロトロのゼラチン質となった一品。
この食感はハマると一生つきまとう沖縄料理。
プルップルのゼラチンはコラーゲンそのもので
沖縄の女性は若く、元気な秘訣はこのティビチにありといっても大げさではないだろう。
美容と健康のためにも♪
ここに泡盛をクビっといけば、とろりと溶けるゼラチンと共に体に染み込んでいくのがよくわかる。
会席酒膳コースにはカラカラに入った古酒も1本つく。
もちろん、1本で満足できるはずもなく、
追加オーダーとなるのは言わずもがな。
古酒をまずは少しそのままで
後はのんびりと水割りで。
これまで沖縄料理店というと、ワイワイと隣に座った人と仲良くサンシンの音色で踊り唄い、飲み明かすという雰囲気が多い。それは沖縄らしく、大好きな光景でもある。
この眞栄田も隣席の人と話をしたり、楽しく酒を酌み交わしたりもできるが、
店内を流れる空気は、ほどよい客の会話が耳にかすかに届く感じの安らぎがあふれているので、
自分の時間を静かに楽しみたい時や仕事などの打ち合わせなどにも利用しやすい。
沖縄の繁華街の飲食店でこういうタイプの沖縄料理店は少なかった。
年配の人もゆっくりと、
家族連れで個室もあるので周りに気兼ねなく楽しめる。
静かに美味しく上質な沖縄時間を楽しめるこの空間。
知っておきたい素敵な場所である。
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会席酒膳の〆いでてくるのはセーファン、菜飯。
セーファンも琉球王朝時代の宮廷料理で、ご飯の上に具をのせ、かけ汁をかけて食べるもの。
生姜の風味がほのか感じる鰹だしの上品な味付け。
たくさん食べて飲んだ後でもしっかり胃袋に入る一品。
DATA)
店名:眞栄田
住所:那覇市久米2-11-22
電話:098-943-8955
営 :11:30~14:00/17:00~24:00
休 :日祝、旧盆、年末年始